日本紅斑熱について

国内では、1984年に初めて患者が報告されました。また、2010年3月17日現在の感染症発生動向調査における死亡例は6件報告されています。(国立感染症研究所感染症情報センターIASR Vol.31 No.5(No.363)May 2010による)
山口県では、平成22年6月25日に県内で初めて患者が報告されています。
日本紅斑熱は、春から秋にかけては注意が必要です。 下記に留意し、感染予防に努めてください。

山口県感染症情報センター / 2010.6

日本紅斑熱とは

 日本紅斑熱リケッチア(Rickettsia japonica)という病原体に感染しているマダニ類に刺されることにより感染します。
 ヒトからヒトへの感染はありません。
 潜伏期は2〜10日です。

症状

 頭痛、高熱、悪寒戦慄をもって、急激に発症し、全身倦怠感、関節痛、筋肉痛などを伴います。
 発熱とともに米粒大の辺縁不整の紅斑が、手足、手掌、顔面に多数出現し全身に広がりますが、痒みがないのが特徴的です。
 重症化すると痙攣、意識障害、DICなどを引き起こすことがあります。
※DIC: 播種性血管内凝固症候群。全身に小さな血栓をつくることによる臓器障害と、顕著な出血傾向が同時にみられる状態。

治療

 テトラサイクリン系及びニューキノロン系抗菌薬の投与による治療。

予防

 ダニの刺咬を防ぐことが重要ですので、ダニが多く生息する野山、畑、草むら等に出かけるときは、次のことに注意してください。
(1)長袖、長ズボンなどで肌の露出を少なくし、防虫スプレーを使用する。
(2)直接草むらや地面に座ったり、衣服を置いたりしないようにする。
(3)帰宅後はすぐに入浴し、体についたダニを落とし、新しい服に着替える。

関連リンク

 感染症の話「日本紅斑熱」国立感染症研究所 感染症情報センター
 日本紅斑熱ってどんな病気宮崎県衛生環境研究所

山口県健康増進課母子保健・感染症班 / 2008.8