風しんについて

山口県感染症情報センター / 2018.12.12 改訂

 2018年、風しんの流行が首都圏から全国へと徐々に拡散しています。 山口県の報告数は2012年5例、2013年32例、2014年、2015年、2016年、2017年は0例でしたが、 2018年は第49週(12/3〜12/9)現在15例と、例年と比較して多くなっています。
 妊娠前半期の妊婦の感染により、先天性風しん症候群の子供が生まれることが あるのが風しんの大きな問題です。従って、妊娠の可能性のある方は特に、 予防接種による感染予防の必要があります。

風しんの予防接種について

風しんの予防には、予防接種が非常に有効です。 定期接種対象年齢の方は予防接種を受けてください(保護者の方は、お子様に受けさせてください)。

過去に風しんの予防接種を受けていない方で妊娠適齢期の方や妊婦のご家族には、 任意接種を受けることをお勧めします。 風しんウイルスに対する抗体がある(過去に風しんにかかった、予防接種をうけた) ことを知らずに予防接種を受けても、悪影響はありません。 ただし、妊娠中の方は予防接種を受けることはできません。

風しんのワクチンには、風しんだけのワクチンと、麻しんと風しんの混合ワクチン(MRワクチン) があります。定期接種には、通常、MRワクチンが使われます。任意接種を受ける場合も、 麻しんに免疫があるかどうかが不明の場合は、MRワクチンをお勧めします。

定期接種(無料) 【1期】 【対象】1歳児
【2期】 【対象】小学校入学前1年間の幼児
任意接種(有料) 定期接種以外のもの
※予防接種を受ける場合は、かかりつけ医や小児科の医療機関にお問い合わせください。
 
  予防接種を受けることができる医療機関の検索はこちら(やまぐち医療情報ネット)


風しん

rubella_virus

風しんウイルスによる疾患です。 主に患者の鼻咽頭分泌物により飛沫感染します。 感染力が強く、患者は発疹の出る2〜3日前からウイルスを 排出していますので、通常の生活をしている中で、気づかないうちに感染してしまいます。 潜伏期は2〜3週間で、主な症状は発疹、発熱、リンパ節の腫れです。 明らかな症状がみられない不顕性感染も多くみられます(15〜30%程度)。

「三日ばしか」とも呼ばれるように比較的症状の軽い疾患ですが、 胎児の時に感染すると、先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風しん症候群 となることがあります。

先天性風しん症候群(congenital rubella syndrome:CRS)

妊婦が風しんウイルスに感染すると、胎児にもウイルスが感染し、出生児が様々な 症状や障害を示すことがあります。 代表的な症状は、先天性心疾患、難聴、白内障で、それ以外にも 網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球など、 様々な症状がみられます。

母親が顕性感染した(風しんの症状があった)場合のCRSの発生頻度は、 妊娠1カ月で50%以上、2カ月で35%、3カ月で18%、4カ月で8%程度です。 母親が無症状(不顕性感染)であってもCRSは発生することがあります。
先天性風疹症候群とは(国立感染症研究所)

最近の状況

風しんは、かつては小児に多い疾患でしたが、2018年の流行では、 30歳代から50歳代の男性患者が多くみられています。これは、 30歳代半ば以上の男性は風しんの定期接種が受けられなかった ため予防接種を受けていない人が多く、流行が減少して自然感染する機会もなく、 免疫を持っていない人がかなりある年代のためと考えられます。

学校保健安全法での取り扱い

風しんは、学校において予防すべき第二種の感染症に指定されており、登校基準としては、 すべての発しんが消失するまで、出席停止とされています。(ただし、 病状により医師が感染のおそれがないと認めたときを除く。)

関連リンク

風しんについて (厚生労働省)
風疹 (国立感染症研究所)