AIDSは、後天性免疫不全症候群(Acquired Immuno Deficiency Syndrome)の略称です。 つまりAIDSとは、生まれたあとで人間の体内の免疫システムが損傷を受け、外部からの病気、病原体を撃退できなくなったことによって起こる様々な症状という意味です。
原因となるのはHIVと呼ばれるウイルスです。
人間には体内に侵入してくるウイルスや細菌から身を守る免疫システムが備わっています。 この免疫システムの司令塔の役割をはたしているのが白血球の中のリンパ球の一種である『ヘルパーT細胞』です。ヘルパーT細胞は体内の侵入者を発見すると他の免疫細胞に指令を出して攻撃を命じます。
HIVは、このヘルパーT細胞に寄生し、増殖した後、この細胞を破壊してしまいます。 これを繰り返すことによって、免疫システムが正常に働かなくなり、健康なときには問題にならないような感染症も発症してしまうようになってしまいます。
大きく分けて3つの経路によって起こります。
■性的接触
最大の原因です。 感染者の精液・膣分泌液・血液が性器などの粘膜(尿道・膣・肛門・口腔)を介して体内に入ると感染の可能性があります。 |
■血液感染 感染者の血液が傷口や粘膜に触れることや、体内に入ると感染の可能性があります。 |
■母子感染 母親が感染していると、妊娠、出産、授乳を通じてその子供に感染する可能性があります。 |
HIVは感染力が非常に弱いため、キス、食器の共用、汗、握手、蚊、唾液、トイレ、お風呂、プールなど日常生活ではうつりません。
検査を受けてみましょう。
検査は保健所では原則として無料で匿名で受けることができます。