麻しんウイルスの空気感染により起こる病気で、一般的には「はしか」と呼ばれています。
麻しんウイルスは、感染力が非常に強く、高い発症率を持っています。
高熱、せき、くしゃみ、鼻汁、発しんなどが主な症状で、最初38度前後の熱が出たあと、一時的に熱は下がりますが、再び、39〜40℃の高熱となり,発しんが耳の後あたりから出はじめ,首,顔や体全体に現れ、口の中に白い斑点(コプリック斑)が現われます。
高熱は,3〜4日で治まり,次第に発しんも無くなりますが,熱が下がり始める頃から発しんは黒ずんできます(色素沈着)。
ときには、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を併発し、死亡することもあります。
特異的治療法はなく、対症療法が中心となりますが、中耳炎、肺炎など細菌性の合併症を起こした場合には抗菌薬の投与が行われます。
ワクチンによる予防が最も重要ですので、未接種の方はかかりつけの医師に相談しましょう。
麻しんは、学校における予防すべき第二種の感染症に規定されており、登校基準としては、解熱した後3日を経過するまで、出席停止とされています。 (ただし、病状により医師において感染のおそれがないと認めたときを除く。)