新型コロナウイルス感染症(5類感染症)について

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)(※1)は、2020年2月1日、感染症法(※2)に基づく指定感染症に指定された後、2021年2月13日、新型インフルエンザ等感染症に変更され、全数把握対象疾患として対策が講じられました。

 2023年5月8日からは、感染症法上の5類に分類されることとなり、全数把握から定点把握に変更されました。

  新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について(厚生労働省)

  新型コロナウイルス感染症に関する令和5年10月以降の対応について(厚生労働省)

  新型コロナウイルス感染症に関する令和6年4月以降の対応について(厚生労働省)

  新型コロナウイルス感染症に関する令和6年4月以降の対応について(県健康増進課)

  【サイト内】全数把握のページ(2023年5月7日までの情報)

※1:病原体がベータコロナウイルス属のコロナウイルス(令和2年1月に、中華人民共和国から世界保健機関に対して、人に伝染する能力を有することが新たに報告されたものに限る)であるものに限る。
※2:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

定点あたりの報告数(※2023年5月8日以降)

 山口県内の定点あたりの報告数の推移グラフを掲載します。棒グラフで県全体と全国平均、折れ線グラフで保健所管轄地域別の推移を示しています。

★年別の発生状況ページ
   ・・・地域ごとの数値やグラフなどを参照できます。

 2023年

 2024年

定点あたりの報告数

  厚生労働省の速報値 新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料等(発生状況等)

  国立感染症研究所の週報 新型コロナウイルス感染症サーベイランス週報


【参考掲載】第8波以降の定点あたりの報告数の推移

 第8波の全数把握データにおける定点医療機関(2023年5月時点:67医療機関)のデータを用いて定点あたりの報告数(参考値)を算出し、5類変更後の定点把握データと統合しグラフ化したものです。

 このグラフは、第8波から5類変更以降の発生状況を大まかに比較することができますが、5類変更に伴い発熱外来の体制や発熱者の受診行動などが変化しているため、5類変更後の定点把握データとの単純比較はできないとされておりますので、ご留意ください。


5類移行前からの定点当たり報告数の推移


臨時休業報告・集団発生報告の状況

 5類変更後の臨時休業報告及び集団発生報告の状況です。(報告があった週のみ)

▼ 2023年(クリックして週を表示)※2023年5月8日以降

 20週:5/15〜5/21

 21週:5/22〜5/28

 22週:5/29〜6/4

 23週:6/5〜6/11

 24週:6/12〜6/18

 25週:6/19〜6/25

 26週:6/26〜7/2

 27週:7/3〜7/9

 28週:7/10〜7/16

 29週:7/17〜7/23

 30週:7/24〜7/30

 31週:7/31〜8/6

 32週:8/7〜8/13

 33週:8/14〜8/20

 34週:8/21〜8/27

 35週:8/28〜9/3

 36週:9/4〜9/10

 37週:9/11〜9/17

 38週:9/18〜9/24

 39週:9/25〜10/1

 40週:10/2〜10/8

 41週:10/9〜10/15

 42週:10/16〜10/22

 43週:10/23〜10/29

 44週:10/30〜11/5

 45週:11/6〜11/12

 46週:11/13〜11/19

 47週:11/20〜11/26

 48週:11/27〜12/3

 49週:12/4〜12/10

 50週:12/11〜12/17

 51週:12/18〜12/24

 52週:12/25〜12/31


▼ 2024年(クリックして週を表示)

 1週:1/1〜1/7

 2週:1/8〜1/14

 3週:1/15〜1/21

 4週:1/22〜1/28

 5週:1/29〜2/4

 6週:2/5〜2/11

 7週:2/12〜2/18

 8週:2/19〜2/25

 9週:2/26〜3/3

 10週:3/4〜3/10

 11週:3/11〜3/17

 12週:3/18〜3/24

 13週:3/25〜3/31

 14週:4/1〜4/7

 15週:4/8〜4/14(報告なし)

 16週:4/15〜4/21

 17週:4/22〜4/28

 18週:4/29〜5/5

 19週:5/6〜5/12

 20週:5/13〜5/19

 21週:5/20〜5/26

 22週:5/27〜6/2

 23週:6/3〜6/9

 24週:6/10〜6/16

 25週:6/17〜6/23

 26週:6/24〜6/30


系統別検出状況

 新型コロナウイルス変異株のうち、WHOが「注目すべき変異株(VOI:Variants of Interest)」及び「監視下の変異株(VUM:Variants Under Monitoring)」に分類する変異株について、山口県の検出情報を掲載します。

 なお、国立感染症研究所HP(SARS-CoV-2変異株について)において、ゲノムサーベイランスによる全国または都道府県別の検出状況のデータなどを閲覧することができます。

▼ 2023年のグラフ(クリックして表示) 山口県内におけるサーベイランスの状況(VOI, VUM)

▼ 2024年のグラフ(クリックして表示) 山口県内におけるサーベイランスの状況(VOI, VUM)

 ※リスク評価分類(VOI,VUMなど)の更新状況等の詳細はこちらをご参照ください。
  ・WHOホームページ:Tracking SARS-CoV-2 variants
  ・東京都健康安全研究センターホームページ:世界の新型コロナウイルス変異株流行状況

ワクチン接種率

ワクチン接種率等の情報 新型コロナワクチンの接種回数について(令和6年4月1日公表)

(厚生労働省※首相官邸HPから移管)

ワクチン全般に関する情報 新型コロナワクチンについて(厚生労働省)

ワクチン接種に関する情報 新型コロナウイルス感染症に関する令和6年4月以降の対応について

(県健康増進課)


抗体保有状況調査(国調査から抜粋)

 厚生労働省が実施している調査の結果概要を掲載しています。各調査の詳細は、以下の厚生労働省ホームページをご覧ください。

  厚生労働省HP 新型コロナウイルス感染症に関する抗体保有状況調査について
          厚生科学審議会(感染症部会)

 ※ワクチン接種により抗S抗体を保有、ウイルス感染により抗N抗体(感染により誘導されない又は感染後に低下する場合あり)と抗S抗体の両方を保有します。

(1) 献血時の検査用検体の残余血液を用いた新型コロナウイルスの抗体保有割合実態調査

 日本赤十字社の献血ルーム等を訪れた献血者の検査用検体の残余血液における抗N抗体の検出割合を調査したものです。

 下表に、山口県と近県、全国平均の結果を抜粋しています。

調査時期 山口県 福岡県 広島県 岡山県 島根県 鳥取県 全国
2022.11.6〜11.13 21.9% 35.8% 17.0% 28.0% 19.6% 21.7% 28.6%
2023.2.19〜2.27 40.4% 57.2% 37.9% 46.6% 40.1% 41.0% 42.0%
2023.5.17〜5.31 38.3% 52.9% 46.4% 41.4% 38.3% 32.8% 42.8%
2023.7.11〜7.25 39.8% 50.0% 52.5% 43.0% 39.1% 35.4% 44.7%
2023.9.12〜9.26 50.0% 65.1% 55.5% 54.9% 51.8% 54.4% 55.8%
2023.11.14〜11.28 50.8% 59.6% 56.0% 55.5% 48.2% 54.7% 56.4%
2024.1.9〜1.23 58.1% 60.4% 62.8% 64.1% 52.9% 57.8% 58.8%
2024.3.4〜3.18 62.5% 70.9% 63.0% 66.4% 68.8% 54.7% 64.5%

(2) 民間検査機関での検査用検体の残余血液を用いた新型コロナウイルスの抗体保有割合実態調査

 感染症法に基づく積極的疫学調査として、診療所で収集された検査用検体の残余血液を用いて、小児・高齢者を含む各年齢群における抗体保有状況を調査したものです。※(4)では小児の検体を用いた調査が実施されています。

 調査結果概要は下表のとおりです。

調査時期 抗N抗体及び抗S抗体の保有割合
2023.7.22〜8.21 抗N抗体 45.3% (95%CI: 43.7 43.7-46.8%) 5〜29歳では70%前後と若年者で高い傾向ある一方、高齢者では低かった。
抗S抗体 95.4% (94.7 -96.0%) 5歳以上の年代で85%を超えており、0-4歳の区分でも約75%が保有していた。
2023.11.25〜12.4 抗N抗体 52.3% (95%CI: 50.6 -53.9%) 5〜19歳では75%以上と若年者で高い傾向にある一方、高齢者では低かった。
抗S抗体 96.3% (95.6-96.8%) 5歳以上の年代で90%を超えており、0-4歳の区分でも約84%が保有していた。
2024.1.6〜1.17 抗N抗体 55.1% (95%CI: 53.4 -56.7%) 5〜29歳では70%以上と若年者で高い傾向にある一方、高齢者では低かった。
抗S抗体 96.3% (95.6-96.9%) 5歳以上の年代で90%を超えており、0-4歳の区分でも約86%が保有していた。
2024.3.2〜3.12 抗N抗体 60.7% (95%CI: 59.1 -62.3%) 5〜19歳では85%以上と若年者で高い傾向にある一方、高齢者では低かった。
抗S抗体 97.3% (96.7-97.8%) 5歳以上の年代で90%を超えており、0-4歳の区分でも約80%以上が保有していた。

(3) 健診検査における血液検査検体の残余を用いた新型コロナウイルスの抗体保有割合実態調査

 感染症法に基づく積極的疫学調査として、事業所における事業者健診で採取された検査用検体の残余血液を用いて、各年齢群における抗体保有状況を調査したものです。

 調査結果概要は下表のとおりです。

調査時期 抗N抗体の保有割合
2023.7.22〜8.21 53.0% (95%CI: 51.3-54.6%)

(4) 小児における検査用検体の残余血液を用いた新型コロナウイルスの抗体保有割合実態調査

 (2)の民間検査機関における検査用検体の残余血液を用いた新型コロナウイルス等の抗体保有割合実態調査にて、1歳未満では、1-9歳に比べて抗体保有割合が高く、母体からの移行抗体の影響が示唆されたが、同年齢層の月齢毎の抗体検査による発生動向の評価が困難であった。

 このため、1歳半未満を対象に、月齢毎の抗体価の比較による移行抗体の抗体保有割合実態調査への影響の実態を把握するため、小児における検査用検体の残余血液を用いた新型コロナウイルスの抗体保有割合実態調査を実施したものです。

 調査結果概要は下表のとおりです。

調査時期 移行抗体の影響がない期間(※) 抗体保有割合
2024.1.11〜2.23 抗N抗体 6-17か月齢

【IgG】26.8%(95%CI:21.8-32.4%)

抗S抗体 15-17か月齢

【IgG】36.4%(95%CI:24.9-49.1%)

【IgA】31.8%(95%CI:20.9-44.4%)


 (※)IgG抗体は母体から胎児へ移行するのに対してIgA抗体は移行しないことから、新生児血液中に抗SARS-CoV-2 IgGとIgAの双方が検出されれば、児体内で抗体が誘導されたものと考えられる。また、児体内での移行抗体の残存期間は母体中の抗体価に依存する。したがって、IgG抗体保有割合がIgA抗体保有割合に比べて有意に高い月齢は、移行抗体が残存しており、児への感染・ワクチン接種による抗体保有割合の評価は困難と考えられた。


【終了:参考掲載】県民等への注意喚起を行う基準

▼ 2024年3月末までの運用

 令和5年8月9日付け国事務連絡「新型コロナウイルス感染症に関する住民への注意喚起等の目安について」に基づき、本県では、感染者数や入院・外来医療の負荷の状況について、以下のとおり、基準を設定し、水準を超える場合、県民の皆様等への注意喚起に活用することとしています。(2023年8月30日〜)

 なお、各指標の注意喚起の水準は、感染者数のピーク時の2週間前と、入院者数・確保病床使用率のピーク時の3週間前の数値を参考に設定しています。

指標 注意喚起の水準
「外来診療のひっ迫」した医療機関の割合 25%超
定点あたりの報告数 36.76人超
入院者数 580人超
確保病床使用率 50%超


【終了:参考掲載】入院者数・確保病床使用率(※2023年5月10日以降)

▼ 2024年3月末までの情報

 山口県内の入院者数及び確保病床使用率の推移グラフを掲載します。

 このグラフは、厚生労働省の「療養状況等及び入院患者受入病床数等に関する調査」の公表データをもとに作成しています。

 なお、入院医療体制(病床確保に関する移行基準)や県民等への注意喚起を行う基準(上記)との関連を示すため、グラフの色を区分しています。

  県新型コロナウイルス感染症対策室HP 山口県の入院医療体制(確保病床など)

入院者数・確保病床使用率


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