食品の真菌汚染の弊害は、食品自体の変敗にとどまらず、マイコトキシンによる急性・慢性中毒のほか、消化器症状を呈した例や易感染宿主における感染例など多岐にわたります。真菌による食品内異物形成や、喫食事故を未然に防ぐためには、その性質を把握した上での、適切な衛生指導が必要であり、原因菌の分離・同定が不可欠です。 今回、真菌に起因する苦情の処理および衛生指導に資する目的で、過去4年間に当センターで検査した事例をとりまとめ考察しました。
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