山口県の感染症週報

週報概要はこちら   

平成24年第9週

平成24年(2012年)2月27日〜3月4 日

◇【2類感染症】
結核: 第7週追加:1例(宇部1例)。 第8週追加:2例(周南、長門)。 第9週:3例(下関2例、周南)。

◇【3類感染症】
腸管出血性大腸菌感染症: 第9週:1例(山口 O26;VT1、先週報告分の家族)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 患者報告数は4週連続して減少し、ピーク時の1/3未満となりましたが、警報レベルが続いています。 すべての地域で減少しており、防府は今週警報レベルの終息基準値を下回りました。 宇部は注意報レベル、その他の地域は警報レベルです。 迅速検査では、A型陽性1006例、B型陽性52例、臨床診断59例でした。 また当所で、第8〜9週の検体についてPCR検査を行った結果、A/H3(香港型)が7例、B型が3例検出されています。
【警報レベル=下関(6週目)、長門(7週目)、周南(10週目)、山口(第7週)、萩(6週目)、柳井(7週目)、岩国(7週目)】 【注意報レベル=宇部(7週目)】

RSウイルス感染症: 長門は他地域と比較して多くみられます。

感染性胃腸炎: 山口、周南は他地域と比較して多くみられます。 周南健康福祉センター管内の障害者支援施設において集団発生がありました。 当所の検査で、ノロウイルスGU/12が検出されています (記者配布資料はこちら)

伝染性紅斑: 周南は警報レベルが続いています。
【警報レベル=周南(7週目)】

流行性耳下腺炎: 長門は警報レベルが続いています。
【警報レベル=長門(13週目)】

マイコプラズマ肺炎: 今週は10例報告がありました。

その他
・ロタウイルスによる胃腸炎の報告が急増しています。例年4月頃に報告数が多くなっていますので、注意が必要です。
警報レベル・注意報レベルの基準値について 詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名6週7週8週9週
インフルエンザ3257271417231117
RSウイルス感染症47334662
咽頭結膜熱310814
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎161134133159
感染性胃腸炎318339385481
水痘104747565
手足口病3250
伝染性紅斑23232316
突発性発しん23293037
百日咳0000
ヘルパンギーナ0000
流行性耳下腺炎23212648
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎2328
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎761110
無菌性髄膜炎0010

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名2月
性器クラミジア感染症12
性器ヘルペスウイルス感染症3
尖圭コンジローマ6
淋菌感染症3
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症77
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症14
薬剤耐性緑膿菌感染症0
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

地域(保健所)別のページ(定点あたり報告数)地域(保健所)別のページ(報告数)
年齢別のページ法以外の届出のページ推移グラフのページ



前週(第8週)← →次週(第10週)



病原体情報

平成24年1月から12月の病原体情報一覧(ウイルス)についてはこちら
診断名別病原体情報(ウイルス)についてはこちら
病原体情報(細菌)についてはこちら


全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。