山口県の感染症週報
平成23年第8週
平成23年(2011年)2月21日〜2月27
日
-
-
【2類感染症】
・結核:
第7週追加-3例(周南2例、山口1例)。
第8週-2例(下関、山口)。
【5類感染症】
・麻しん:
1例(岩国)。
-
定点把握疾患
-
・インフルエンザ:
報告数は先週より563件増加し、今シーズンで最多報告数となっています。依然として警報レベルです。
地域別には、
周南、防府が今週警報レベルとなりました。
その他の多くの地域でも報告数が増加しています。
【警報レベル=岩国、防府、宇部、柳井、周南、下関、山口。注意報レベル=萩。】※
迅速検査ではB型陽性の割合が増加し、B型がA型のおよそ4.7倍報告されています。
(A型陽性:368例、B型陽性:1714例、A型B型いずれも陽性:8例、臨床診断:430例)。
地域別にもすべての地域でB型がA型よりも多い状況です。
また、当所の検査では、
第7週の検体からA/H1pdm(新型):2例、A/H3(香港型):2例、B型:2例、
第8週の検体からA/H3(香港型):1例、B型:2例
が検出されています(平成23年2月28日現在)。
◇県内流行レベルマップはこちら
・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎:
多い状態が続いています。
地域別には、下関が今週警報レベルとなりました。
・伝染性紅斑:
警報レベルに達している地域はありませんが、
過去4年間の同時期と比較すると、多い状態です。
地域別には、特に下関からの報告が目立ちます。
-
その他
-
・アデノウイルス急性咽頭扁桃炎の報告が目立ちます。特に下関、萩からの報告が多くみられます。
・ロタウイルスによる胃腸炎の報告が下関から多くみられます。
-
|
定点把握疾患(報告数)
疾患名 | 5週 | 6週 | 7週 | 8週 |
インフルエンザ | 2277 | 1855 | 1957 | 2520 |
RSウイルス感染症 | 89 | 72 | 70 | 37 |
咽頭結膜熱 | 18 | 22 | 30 | 30 |
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 | 203 | 167 | 190 | 215 |
感染性胃腸炎 | 305 | 329 | 344 | 359 |
水痘 | 51 | 89 | 53 | 77 |
手足口病 | 2 | 2 | 0 | 0 |
伝染性紅斑 | 15 | 17 | 17 | 31 |
突発性発しん | 31 | 19 | 33 | 30 |
百日咳 | 0 | 0 | 0 | 0 |
ヘルパンギーナ | 1 | 0 | 0 | 0 |
流行性耳下腺炎 | 47 | 41 | 45 | 46 |
急性出血性結膜炎 | 0 | 0 | 0 | 0 |
流行性角結膜炎 | 1 | 3 | 3 | 2 |
クラミジア肺炎(オウム病を除く) | 0 | 0 | 0 | 0 |
細菌性髄膜炎 | 0 | 0 | 0 | 1 |
マイコプラズマ肺炎 | 3 | 1 | 5 | 2 |
無菌性髄膜炎 | 0 | 0 | 0 | 1 |
月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名 | 1月 |
性器クラミジア感染症 | 20 |
性器ヘルペスウイルス感染症 | 10 |
尖圭コンジローマ | 2 |
淋菌感染症 | 3 |
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症 | 61 |
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 | 17 |
薬剤耐性緑膿菌感染症 | 1 |
薬剤耐性アシネトバクター感染症 | 0 |
地域(保健所)別のページ(定点あたり報告数)・
地域(保健所)別のページ(報告数)・
年齢別のページ・
法以外の届出のページ・
推移グラフのページ
前週(第7週)←
→
次週(第9週)
病原体情報
平成23年1月から12月の病原体情報一覧(ウイルス)についてはこちら
診断名別病原体情報(ウイルス)についてはこちら
病原体情報(細菌)についてはこちら
全国的な感染症の情報は、
国立感染症研究所感染症情報センターの
感染症発生動向調査週報
を御覧下さい。