山口県の感染症週報

平成23年第9週

平成23年(2011年)2月28日〜3月6 日

◇【2類感染症】
結核: 第4週追加-1例(萩)。 第5週追加-1例(岩国)。 第8週追加-2例(下関、周南)。 第9週-1例(防府)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 報告数は先週よりさらに増加し、今シーズンで最多報告数となっています。依然として警報レベルです。 地域別には、 岩国、下関、防府が先週より増加しています。 その他の多くの地域も依然として報告数が多い状態ですので注意が必要です。
【警報レベル=岩国、下関、防府、宇部、周南、柳井、山口。注意報レベル=萩。】
迅速検査ではB型陽性の割合がさらに増加し、B型がA型のおよそ10.6倍報告されています。 (A型陽性:206例、B型陽性:2182例、A型B型いずれも陽性:4例、臨床診断:264例)。 地域別にもすべての地域でB型がA型よりも多い状況です。 ◇県内流行レベルマップはこちら

咽頭結膜熱: 警報レベルに達している地域はありませんが、 第5週から増加が続き、過去4年間の同時期と比較すると多い状態です。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎: 多い状態が続いています。

伝染性紅斑: 警報レベルに達している地域はありませんが、 過去4年間の同時期と比較すると多い状態です。

細菌性髄膜炎: 2例報告がありました。 原因病原体は肺炎球菌1例、不明1例です。 また、年齢は40代と70代でいずれも大人です。

その他

・アデノウイルス急性咽頭扁桃炎の報告が多くみられます。

・ロタウイルスによる胃腸炎の報告が下関や岩国から多くみられます。

警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名6週7週8週9週
インフルエンザ1855195725202656
RSウイルス感染症72703741
咽頭結膜熱22303037
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎167190215216
感染性胃腸炎329344359365
水痘89537744
手足口病2000
伝染性紅斑17173123
突発性発しん19333029
百日咳0000
ヘルパンギーナ0001
流行性耳下腺炎41454660
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎3323
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0012
マイコプラズマ肺炎1524
無菌性髄膜炎0010

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名2月
性器クラミジア感染症25
性器ヘルペスウイルス感染症10
尖圭コンジローマ2
淋菌感染症1
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症60
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症12
薬剤耐性緑膿菌感染症0
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

地域(保健所)別のページ(定点あたり報告数)地域(保健所)別のページ(報告数)
年齢別のページ法以外の届出のページ推移グラフのページ



前週(第8週)← →次週(第10週)



病原体情報

平成23年1月から12月の病原体情報一覧(ウイルス)についてはこちら
診断名別病原体情報(ウイルス)についてはこちら
病原体情報(細菌)についてはこちら


全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。