山口県の感染症週報

平成23年第6週

平成23年(2011年)2月7日〜2月13 日

◇【2類感染症】
結核: 第4週追加-3例(下関2例、宇部1例)。 第5週追加-3例(山口1例、宇部2例)。 第6週-2例(岩国、周南)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 報告数は先週から約0.8倍に減少し1855例で、 定点あたりの報告数も30を下回りましたが、依然とて警報レベルです。 インフルエンザ様疾患集団発生により学級閉鎖等をしている学校等もあります。 迅速検査ではB型陽性がA型陽性をやや上回りました。 (A型陽性:783例、B型陽性:879例、A型B型いずれも陽性:2例、臨床診断:191例)。 また、当所の検査で、 第5週の検体からA/H1pdm(新型):4例、A/H3(香港型):6例、B型:7例、 第6週の検体からB型:2例 検出されています(平成23年2月14日現在)。 地域別には、 特に県東部の岩国、柳井では、先週に比べ減少したものの他地域と比べ多い状況です。 また、宇部は増加傾向がつづき今週警報レベルとなりました。 長門は3週連続で減少し、警報レベルの終息基準値を下回りました。 【* 警報レベル=岩国、柳井、宇部、下関、山口。  * 注意報レベル=周南、防府、萩。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

RSウイルス感染症: 第47週から急増し、第51週をピークに減少していますが、やや多い状態です。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎: 昨年11月頃から報告数が多い状態が続いています。 冬季及び春から初夏にかけて多い疾患ですので注意が必要です。

その他

・アデノウイルス急性咽頭扁桃炎の報告が目立ちます。

 
※警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名3週4週5週6週
インフルエンザ1731216922771855
RSウイルス感染症106788972
咽頭結膜熱16141822
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎189177203167
感染性胃腸炎378296305329
水痘631095189
手足口病6122
伝染性紅斑20191517
突発性発しん35283119
百日咳0100
ヘルパンギーナ1010
流行性耳下腺炎60384741
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎5013
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎4331
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名1月
性器クラミジア感染症20
性器ヘルペスウイルス感染症10
尖圭コンジローマ2
淋菌感染症3
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症61
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症17
薬剤耐性緑膿菌感染症1
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

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病原体情報(細菌)についてはこちら


全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。