山口県の感染症週報

平成23年第5週

平成23年(2011年)1月31日〜2月6 日

◇【2類感染症】
結核: 第4週追加-2例(岩国2例)。 第5週-2例(柳井、萩)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 報告数は先週からやや増加し2277例で、 引き続き警報レベルが続いています。 インフルエンザ様疾患集団発生により学級閉鎖等をしている学校等もあります。 迅速検査では依然としてA型陽性が多くみられますがB型も増加し、A型:B型がおよそ2:1で報告されています。 (A型陽性:1369例、B型陽性:662例、A型B型いずれも陽性:3例、臨床診断:243例)。 また、当所の検査で、 第4週の検体からA/H1pdm(新型):16例、A/H3(香港型):3例、B型:2例、 第5週の検体からA/H1pdm(新型):3例、A/H3(香港型):4例、B型:4例 検出されています(平成23年2月8日現在)。 地域別には、 特に県東部の岩国、柳井では、他地域より増加が著しく報告数が多い状況ですので注意が必要です。 県全域で流行していますので流行拡大防止に努めましょう。 【* 警報レベル=岩国、柳井、下関、山口、長門。  * 注意報レベル=その他のすべての地域。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

RSウイルス感染症: 第47週から急増し、第51週をピークに減少していますが、依然として多い状態です。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎: 昨年11月頃から報告数が多い状態が続いています。 冬季及び春から初夏にかけて多い疾患ですので注意が必要です。

その他

・アデノウイルス急性咽頭扁桃炎の報告が目立ちます。

 
※警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名2週3週4週5週
インフルエンザ784173121692277
RSウイルス感染症1051067889
咽頭結膜熱17161418
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎126189177203
感染性胃腸炎339378296305
水痘846310951
手足口病7612
伝染性紅斑14201915
突発性発しん33352831
百日咳0010
ヘルパンギーナ0101
流行性耳下腺炎44603847
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎4501
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎4433
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名1月
性器クラミジア感染症20
性器ヘルペスウイルス感染症10
尖圭コンジローマ2
淋菌感染症3
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症61
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症17
薬剤耐性緑膿菌感染症1
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

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病原体情報(細菌)についてはこちら


全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。