山口県の感染症週報

平成23年第23週

平成23年(2011年)6月6日〜6月12 日

◇【2類感染症】
結核: 第22週追加:1例(下関)、 第23週:1例(岩国)。

◇【3類感染症】
腸管出血性大腸菌感染症: 第23週:1例(周南 O157 VT1 VT2)。

定点把握疾患

咽頭結膜熱: 警報レベルに達している地域はありませんが、過去4年間の同時期と比較すると 3年ぶりに高い水準で推移しています。

水痘: 報告数がやや多くみられます。地域別には山口が警報レベルの開始基準値を上回りました。
【警報レベル=山口】

手足口病: 報告数が先週の約2倍以上に増えています。地域別には防府、岩国が警報レベルです。 6月〜8月頃に流行する疾患ですので今後の動向に注意が必要です。
【警報レベル=防府、岩国】

伝染性紅斑: 4年ぶりに高い水準で推移していましたが、今週は報告数が減少しました。

ヘルパンギーナ: 報告数が先週の2.8倍に増えています。地域別には今週防府が警報レベルの開始基準値となりました。 初夏から秋にかけて流行する疾患ですので今後の動向に注意が必要です。
【警報レベル=防府】

流行性耳下腺炎: 過去4年間の同時期と比較すると多い状況が、2010年から続いています。

マイコプラズマ肺炎: 各週と比較すると、今週は報告数が多い状況です。

その他

アデノウイルス急性咽頭扁桃炎: 過去4年間の同時期と比較すると報告数の多い週が続いています。 ◆推移グラフはこちら

警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名20週21週22週23週
インフルエンザ4540194
RSウイルス感染症81319
咽頭結膜熱32434244
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎141171131129
感染性胃腸炎293221257193
水痘5610471118
手足口病323366141
伝染性紅斑43204617
突発性発しん43323337
百日咳0000
ヘルパンギーナ1391954
流行性耳下腺炎39615642
急性出血性結膜炎0001
流行性角結膜炎5532
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎2237
無菌性髄膜炎0010

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名5月
性器クラミジア感染症19
性器ヘルペスウイルス感染症3
尖圭コンジローマ5
淋菌感染症9
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症56
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症22
薬剤耐性緑膿菌感染症0
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

平成23年1月から12月の病原体情報一覧(ウイルス)についてはこちら
診断名別病原体情報(ウイルス)についてはこちら
病原体情報(細菌)についてはこちら


全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。