山口県の感染症週報

平成23年第12週

平成23年(2011年)3月21日〜3月27 日

◇【2類感染症】
結核: 第11週追加:2例(岩国、周南)。 第12週:2例(いずれも周南)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 報告数は先週の0.57倍で、5週ぶりに大幅に減少しました。 定点あたりの報告数は30を下回りましたが、依然として警報レベルです。 地域別には長門地域は急増していますが、その他のすべての地域では減少しています。
【警報レベル=すべての地域。】
迅速検査ではB型がA型の31.5倍報告され、B型陽性が全体の87.5%を占めています。 (A型陽性:54例、B型陽性:1700例、A型B型いずれも陽性:4例、臨床診断:185例)。 地域別にもすべての地域で、主にB型が報告されています。
◆県内流行レベルマップはこちら
◆インフルエンザの流行状況について(5)はこちら

咽頭結膜熱: 警報レベルに達している地域はありませんが、 過去4年間の同時期と比較すると多い状態です。

伝染性紅斑: 4年ぶりに高い水準で推移しています。 地域別には、長門、下関が警報レベルです。
【警報レベル=長門、下関。】

流行性耳下腺炎: 過去4年間の同時期と比較すると多い状況です。 地域別には、岩国が注意報レベルです。
【注意報レベル=岩国。】

その他

・アデノウイルス急性咽頭扁桃炎の報告が多くみられます。

・ロタウイルスによる胃腸炎の報告が多くみられます。

警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名9週10週11週12週
インフルエンザ2656307734211943
RSウイルス感染症4134139
咽頭結膜熱37363624
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎216184198105
感染性胃腸炎365384459380
水痘44576557
手足口病0130
伝染性紅斑23343029
突発性発しん29223429
百日咳0111
ヘルパンギーナ1021
流行性耳下腺炎60408051
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎3633
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎2000
マイコプラズマ肺炎4321
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名2月
性器クラミジア感染症25
性器ヘルペスウイルス感染症10
尖圭コンジローマ2
淋菌感染症1
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症60
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症12
薬剤耐性緑膿菌感染症0
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

平成23年1月から12月の病原体情報一覧(ウイルス)についてはこちら
診断名別病原体情報(ウイルス)についてはこちら
病原体情報(細菌)についてはこちら


全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。