山口県の感染症週報

平成23年第13週

平成23年(2011年)3月28日〜4月3 日

◇【2類感染症】
結核: 第11週追加:2例(岩国、山口)。 第12週追加:1例(山口)。 第13週:5例(下関1例、周南2例、山口2例)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 報告数は2週連続で大幅に減少しています。 地域別にもすべての地域で減少傾向がみられています。
【警報レベル=すべての地域。】
迅速検査ではB型がA型の25.5倍報告され、B型陽性が全体の82.3%を占めています。 (A型陽性:39例、B型陽性:994例、A型B型いずれも陽性:1例、臨床診断:174例)。 地域別にもすべての地域で、主にB型が報告されています。
また、当所の検査では、 第12週の検体からA/H3(香港型):1例 が検出されています(平成23年4月5日現在)。 ◆県内流行レベルマップはこちら

咽頭結膜熱: 警報レベルに達している地域はありませんが、 過去4年間の同時期と比較すると多い状態です。

伝染性紅斑: 4年ぶりに高い水準で推移しています。 地域別には、長門、下関が警報レベルです。
【警報レベル=下関、長門。】

流行性耳下腺炎: 過去4年間の同時期と比較すると多い状況です。 地域別には、岩国が注意報レベルです。
【注意報レベル=岩国。】

その他

・アデノウイルス急性咽頭扁桃炎の報告が多くみられます。

・ロタウイルスによる胃腸炎の報告が多くみられます。例年4月頃に報告数が多くなっていますので、注意が必要です。

警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名10週11週12週13週
インフルエンザ3077342119431208
RSウイルス感染症341398
咽頭結膜熱36362434
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎184198105119
感染性胃腸炎384459380407
水痘57655772
手足口病1304
伝染性紅斑34302941
突発性発しん22342933
百日咳1110
ヘルパンギーナ0210
流行性耳下腺炎40805149
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎6336
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎3212
無菌性髄膜炎0001

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名3月
性器クラミジア感染症21
性器ヘルペスウイルス感染症4
尖圭コンジローマ6
淋菌感染症6
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症65
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症10
薬剤耐性緑膿菌感染症1
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

平成23年1月から12月の病原体情報一覧(ウイルス)についてはこちら
診断名別病原体情報(ウイルス)についてはこちら
病原体情報(細菌)についてはこちら


全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。