山口県の感染症週報

平成21年第44週


平成21年(2009年)10月26日〜11月1 日

1、3、4、5類感染症:報告はありませんでした。

2類感染症:結核  1例(萩)

新型インフルエンザによる県内医療機関への入院 7例(下関2、岩国1、周南2、宇部2)

定点把握疾患

 インフルエンザの報告数は、先週の2倍以上となり、増加が続いています。 岩国が最も多く、山口・宇部・下関・防府・周南でも増加してかなりの数になっています。 柳井・長門・萩では比較的少ないですが、増加しています。 インフルエンザ様疾患による学級閉鎖等は、44週には、長門・萩を除く地域でありました。 当所におけるインフルエンザウイルスの検査で、8、9、10月に検出されたものはすべて 新型インフルエンザウイルスであり、流行の主流は新型とみられますが、 定点医療機関での迅速検査でB型が検出されている例も少数あり、 新型以外の季節性インフルエンザも出始めていると思われます。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は、先週より増加しました。引き続き、山口・岩国で多い状態です。

 流行性耳下腺炎の報告数は、先週より増加しました。萩で増加し多い状態です。


定点把握疾患(報告数)
疾患名41週42週43週44週
インフルエンザ1461825221316
RSウイルス感染症915614
咽頭結膜熱2527
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎11782122134
感染性胃腸炎141127161159
水痘27343331
手足口病5829
伝染性紅斑2615
突発性発しん42293837
百日咳0101
ヘルパンギーナ58242713
流行性耳下腺炎21292230
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎2121
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎3673
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名10月
性器クラミジア感染症27
性器ヘルペスウイルス感染症15
尖圭コンジローマ6
淋菌感染症13
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症56
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症10
薬剤耐性緑膿菌感染症0

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。