山口県の感染症週報

平成23年第16週

平成23年(2011年)4月18日〜4月24 日

◇【2類感染症】
結核: 第10週追加:2例(いずれも宇部)。 第11週追加:2例(いずれも宇部)。 第12週追加:1例(宇部)。 第15週追加:1例(周南)。 第16週:5例(下関、岩国、柳井、周南2例)。

◇【4類感染症】
A型肝炎: 第15週追加:1例(下関、推定感染地域:山口県内)。

◇【5類感染症】
後天性免疫不全症候群: 第15週追加:1例(下関、無症候、推定感染地域:国内、推定感染経路:性的接触)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 第14週に警報レベルの終息基準値を下回り 今週もさらに報告数が減少しています。 地域別にも、すべての地域で 同レベルの終息基準値を下回りました。
迅速検査では、A型陽性:82例、B型陽性:122例、A型B型いずれも陽性:0例、臨床診断:32例でした。
また、当所の検査では、第14週の検体からA/H3(香港型):1例、B型:1例、第16週の検体からA/H3(香港型):1例が検出されています(平成23年4月26日現在)。 ◆県内流行レベルマップはこちら

咽頭結膜熱: 今週急増し、 過去4年間の同時期と比較すると多い状態です。 地域別には、今週周南が警報レベルの開始基準値を上回りました。

感染性胃腸炎: やや報告数が多くみられます。 第15週に周南地域で老人保健福祉施設における集団発生があり、ノロウイルスGU/4が検出されています。 詳細はこちら
【警報レベル=萩。】

伝染性紅斑: 4年ぶりに高い水準で推移していましたが、 今週は報告数が大幅に減少しました。

流行性耳下腺炎: 過去4年間の同時期と比較すると多い状況が、2010年から続いています。

その他

・アデノウイルス急性咽頭扁桃炎の報告数の多い週が続いています。
◆推移グラフはこちら

・ロタウイルスによる胃腸炎の報告数の多い週が続いています。2008年以降は、第14週から第16週に最多報告数となっています。
◆推移グラフはこちら

警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名13週14週15週16週
インフルエンザ1208536321236
RSウイルス感染症8151613
咽頭結膜熱34343286
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎119116125158
感染性胃腸炎407434580604
水痘72566651
手足口病4276
伝染性紅斑41342910
突発性発しん33362631
百日咳0013
ヘルパンギーナ0201
流行性耳下腺炎49594536
急性出血性結膜炎0100
流行性角結膜炎6337
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎2122
無菌性髄膜炎1000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名3月
性器クラミジア感染症21
性器ヘルペスウイルス感染症4
尖圭コンジローマ6
淋菌感染症6
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症65
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症10
薬剤耐性緑膿菌感染症1
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

平成23年1月から12月の病原体情報一覧(ウイルス)についてはこちら
診断名別病原体情報(ウイルス)についてはこちら
病原体情報(細菌)についてはこちら


全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。