山口県の感染症週報

平成22年第47週


平成22年(2010年)11月22日〜11月28 日

◇【2類感染症】
結核: 第45週追加−2例(下関2例)。 第46週追加-1例(下関)。

◇【3類感染症】
腸管出血性大腸菌感染症: 第47週−3例(宇部 091 VT1、下関 O157 VT1VT2、下関 O157 VT1VT2)。

◇【5類感染症】
アメーバ赤痢: 第46週追加-1例(腸管アメーバ症 感染経路:不明)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 下関2例(いずれも迅速検査A型、14歳以下)、岩国1例(迅速検査B型、50歳代)の計3例報告がありました。

RSウイルス感染症: 徐々に増加しています。例年第47週頃からさらに増加し、年末年始にピークとなる傾向がありますので 今後の動向に注意が必要です。

感染性胃腸炎: 第41週以降大幅に増加し先週警報レベルの開始基準値を上回ったため、 11月26日付けで全県に流行発生警報が発令されました。 今週は報告数の増加はみられませんでしたが、冬季にはウイルス性の感染性胃腸炎が増加しますので 引き続き注意が必要です。 地域別には、山口、宇部、下関、岩国に続き、 今週長門、萩が同基準値を上回っています。 また、周南、柳井も多く県内ほぼ全域で多い状況です。 【* 警報レベル=山口、長門、岩国、下関、萩、宇部。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

水痘: 第39週以降増加しています。今後さらに増加する可能性もありますので注意が必要です。 地域別には長門、萩が多い状況です。 【* 警報レベル=萩。注意報レベル=長門。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

流行性耳下腺炎: 平成18年以降の同時期と比較すると、第27週以降21週にわたり最多の水準ですが、 第31週をピークに減少しています。 【* 警報レベル=岩国、山口。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

 
※警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名44週45週46週47週
インフルエンザ1033
RSウイルス感染症27222236
咽頭結膜熱7636
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎216273181167
感染性胃腸炎5829231036970
水痘36597280
手足口病6411
伝染性紅斑6440
突発性発しん21432737
百日咳1001
ヘルパンギーナ5002
流行性耳下腺炎74635858
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎3244
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎1100
マイコプラズマ肺炎4522
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名10月
性器クラミジア感染症24
性器ヘルペスウイルス感染症7
尖圭コンジローマ4
淋菌感染症7
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症57
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症16
薬剤耐性緑膿菌感染症0

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病原体情報

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。