山口県の感染症週報

平成22年第16週


平成22年(2010年)4月19日〜4月25 日

・1、4、5類感染症:報告はありませんでした。

・2類感染症:結核  第11週追加 1例(宇部)、 第12週追加 1例(宇部)、 第13週追加 1例(宇部)、 第14週追加 1例(宇部)、 第15週追加 1例(下関)。

・3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症 1例(萩、7歳)、 O26 VT1+とO111 VT1+VT2+の重複感染。

定点把握疾患

インフルエンザの報告数は12件増加しました。全報告数51件中、下関38件、長門10件と県西部での報告が目立ちます。また、山陽小野田市の学校では学級閉鎖がありました。下関の検体からB型が検出されています。

感染性胃腸炎は先週と同程度の報告がありました。比較的多い地域(定点あたり12以上)は、多い順に長門、萩、周南です。原因病原体としてはロタウイルスの報告数が増加しています。

水痘の報告数は全体としては減少しましたが、萩地域は定点あたり10.0と警報レベル(定点あたり7以上)を超えています。

手足口病はひきつづき増加傾向にあります。今週は30件増えて104件となりました。 比較的多い地域(定点あたり2以上)は、多い順に岩国、周南、防府、下関、柳井、宇部となっています。 先週は県東部からの報告が目立ちましたが、今週は比較的多い地域が広がっています。 また、例年に比べて多い状態です。今後の動向に注意が必要です。

流行性耳下腺炎は今週は減少し、14週と同レベルになりました。 地域としては、萩と山口からの報告が多い状態です。いずれも先週よりは減少したものの、萩は定点あたり6.0(警報レベル)、山口は3.2(注意レベル)という状態です。

流行性結膜炎が柳井から4件報告がありました。 柳井地域は定点あたり4.0と注意レベルです。


定点把握疾患(報告数)
疾患名13週14週15週16週
インフルエンザ32223951
RSウイルス感染症1916115
咽頭結膜熱78148
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎85609181
感染性胃腸炎516497475479
水痘1101068478
手足口病404174104
伝染性紅斑1222
突発性発しん23382637
百日咳2100
ヘルパンギーナ3888
流行性耳下腺炎46568456
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎6254
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎1404
無菌性髄膜炎0010

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名3月
性器クラミジア感染症18
性器ヘルペスウイルス感染症7
尖圭コンジローマ1
淋菌感染症4
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症50
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症26
薬剤耐性緑膿菌感染症1

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病原体情報

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