山口県の感染症週報

平成22年第25週


平成22年(2010年)6月21日〜6月27 日

◇平成22年7月2日付けで、日本紅斑熱、手足口病、インフルエンザについて山口県から記者発表 (詳細はこちら)がされています。

◇【1類感染症】
・報告はありませんでした。

◇【2類感染症】
結核第22週追加 1例(周南)、 第25週 4例(下関2例、防府1例、周南1例)。

◇【3類感染症】
腸管出血性大腸菌感染症第24週追加 2例(下関2例、0157 VT1VT2、14歳男性・12歳男性)。 第25週 1例(宇部、O157 VT2、23歳女性)。

◇【4類感染症】
日本紅斑熱第25週県内で初めて報告がありました。1例(柳井)。

◇【5類感染症】
梅毒第10週追加1例(宇部)。

定点把握疾患

インフルエンザ:今週の報告数は先週と同程度でした。 迅速検査ではB型が28件中27件を占めています。

水痘:先週と同程度でしたが、防府・萩地域では比較的多い状況です。 【* やや多い地域注意報レベル(定点あたり4以上)=防府・萩。】

手足口病流行が続いています。 また、第22〜24週の定点あたりの報告数は全国で第1位となっています。【参考:第24週の定点あたりの報告数:山口県(8.55)/全国平均(1.78)】 ひきつづき流行拡大に注意が必要です。【 * 多い地域警報レベル(定点あたり5以上)=全体 / 宇部以外の全地域。* やや多い地域注意報レベル(定点あたり2以上)=宇部。】 

ヘルパンギーナ: 今週は先週の2倍以上に増えています。例年、初夏から秋にかけて増加しますので今後の動向に注意が必要です。 【* やや多い地域注意報レベル(定点あたり2以上)=山口>下関>宇部・萩。】 

 

流行性耳下腺炎: 比較的流行しています。 また、2006年以降の同時期と比較しても多い状態です。 地域的には県央部からの報告が目立ちます。 【* 多い地域警報レベル(定点あたり6以上)=萩>山口。* やや多い地域注意報レベル(定点あたり2以上)=全体 / 防府>宇部。】 

百日咳:下関から2件報告がありました。


定点把握疾患(報告数)
疾患名22週23週24週25週
インフルエンザ82482128
RSウイルス感染症1011
咽頭結膜熱11121413
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎13817193123
感染性胃腸炎307258257230
水痘100128106104
手足口病449436419447
伝染性紅斑0368
突発性発しん32274039
百日咳2232
ヘルパンギーナ19243179
流行性耳下腺炎14599136114
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎0202
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎1000
マイコプラズマ肺炎4523
無菌性髄膜炎0100

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名5月
性器クラミジア感染症20
性器ヘルペスウイルス感染症5
尖圭コンジローマ6
淋菌感染症9
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症50
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症23
薬剤耐性緑膿菌感染症0

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病原体情報

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。