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■  山口県内におけるノロウイルス胃腸炎集団発生事例および市販生食用カキの汚染状況

[11.非二枚貝事件] page11

 非二枚貝事件です。

 「患者・取扱者遺伝子タイプ」のカッコ内は、陽性者中、そのタイプを検出した人数を示します。 7番の事件では2つのタイプが、患者2人ともから検出され、その他の事件では取扱者を含め、全員から単一のタイプが検出されました。非二枚貝事件同志の塩基配列の一致は、同じ色で示します。

 「他事件との塩基配列一致」の図は同シーズンの市販カキ、小児、二枚貝事件との一致を示し、異なるシーズンのものを灰色で示します。非二枚貝事件同志や、小児との一致で、県内での流行が示唆されました。市販カキ、二枚貝事件由来株はカキ産地の流行株を反映すると考えられますが、これらのうち、県外産カキや、県外産カキによる二枚貝事件由来株と一致するものもあり、カキ喫食による流行の発生もしくは、広域での流行が示唆されました。

カキ :市販カキ
子供 :小児
カキ :二枚貝事件

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 1.はじめに
 2.調査対象
 3.検査方法
 4.ノロウイルス キャプシド領域遺伝子検出用プライマ
 5.1ロット中のカキのノロウイルス定量値分布
 6.市販生食用カキ月別ノロウイルス汚染状況
 7.市販生食用カキ汚染状況と二枚貝事件発生(01/02年)
 8.市販生食用カキ汚染状況と二枚貝事件発生(02/03年)
 9.市販生食用カキ汚染状況と二枚貝事件発生(03/04年)
 10.市販カキのノロウイルス分子系統樹
 11.非二枚貝事件
 12.二枚貝事件(01/02年)
 13.二枚貝事件(02/03、03/04年)
 14.カキ(6)事件検食のノロウイルス定量結果
 15.考察とまとめ(1)
 16.考察とまとめ(2)