山口県の感染症週報

平成22年第27週


平成22年(2010年)7月5日〜7月11 日

◇【1、4類感染症】
・報告はありませんでした。

◇【2類感染症】
結核: 第23週追加−1例(宇部)、 第24週追加−1例(宇部)、 第25週追加−3例(宇部2例、岩国1例)、 第26週追加−4例(宇部3例、下関1例)、 第27週−3例(柳井、長門、下関)。

◇【3類感染症】
腸管出血性大腸菌感染症: 第27週−2例(宇部 O157 VT2 11歳、柳井 O157 VT1VT2 76歳)。

◇【5類感染症】
クロイツフェルト・ヤコブ病: 第22週追加−1例(柳井 孤発性プリオン病古典型)。

定点把握疾患

手足口病:山口県では、平成22年6月8日に流行発生警報を発令していますが、今週の報告数は平成18年以降最多となり、依然として流行が続いています。 特に、周南・防府・山口・萩の県央部では流行に拡大傾向がみられますので注意が必要です。 また、山口県の定点あたりの報告数は、全国と比較して上位の週が続いています。 全国的にも過去5年間と比較するとかなり多い状況ですので、 ひきつづき流行拡大防止に積極的取組が必要です。【 * 警報レベル=県全域(特に萩、山口は多い)。】

ヘルパンギーナ: ほぼ全域で増加傾向がみられます。 流行しやすいシーズンに入っておりますので ひきつづき動向に注意が必要です。 【* 警報レベル=山口。* 警報レベルに達していないが高い値を示す地域=下関。】

流行性耳下腺炎: 比較的流行が続いています。平成18年からの同時期と比較しても依然として多い動向で推移しています。 地域的には県央部からの報告が目立ちます。 【* 警報レベル=萩、山口、防府。*注意報レベル=宇部。】 

 
※警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名24週25週26週27週
インフルエンザ212872
RSウイルス感染症1164
咽頭結膜熱14131512
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎9312396132
感染性胃腸炎257230222206
水痘1061048458
手足口病419447450495
伝染性紅斑6855
突発性発しん40393640
百日咳3200
ヘルパンギーナ317995178
流行性耳下腺炎136114100148
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎02210
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎2323
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名6月
性器クラミジア感染症29
性器ヘルペスウイルス感染症6
尖圭コンジローマ9
淋菌感染症2
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症63
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症24
薬剤耐性緑膿菌感染症0

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病原体情報

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。