山口県の感染症週報

平成22年第21週


平成22年(2010年)5月24日〜5月30 日

◇【1、4、5類感染症】
・報告はありませんでした。

◇【2類感染症】
結核第21週 4例(下関2例、長門1例、防府1例)。

◇【3類感染症】
腸管出血性大腸菌感染症第21週 1例(宇部、9歳、男子、0157 VT2)。

定点把握疾患

インフルエンザ:先週から6件増えて80件となりました。 迅速検査ではA型が1例、B型が79例とほぼB型が占めています。 地域的には半数以上が周南からの報告です。 また、第20週の定点あたりの報告数が全国で第1位になっています。 注意報レベルに達してはいませんが、今後の動向に注意が必要です。

水痘:先週から13件増えて142件になりました。今年の報告数の中で最多数です。
【 * やや多い地域注意報レベル(定点あたり4以上)=萩>防府。】

手足口病:ほぼ県全域で流行しています(警報レベル)。先週から72件増えて372件となりました。過去4年の中で一番多い報告数です。ひきつづき感染拡大に注意が必要です。
【 * 多い地域警報レベル(定点あたり5以上)=長門>周南>柳井>宇部>防府>岩国。 * やや多い地域注意報レベル(定点あたり2以上)=下関>山口。】 

流行性耳下腺炎:先週に比べて報告数は少なくなりましたが、依然として過去3年と比較すると多い状態です。
【 * やや多い地域注意報レベル(定点あたり2以上)=防府>宇部>山口。】

百日咳:下関から2件報告がありました。


定点把握疾患(報告数)
疾患名18週19週20週21週
インフルエンザ33317480
RSウイルス感染症5134
咽頭結膜熱12131511
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎688210589
感染性胃腸炎337386301254
水痘93129129142
手足口病76119300372
伝染性紅斑0310
突発性発しん16392638
百日咳2322
ヘルパンギーナ6223130
流行性耳下腺炎918611378
急性出血性結膜炎1010
流行性角結膜炎1407
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0100
マイコプラズマ肺炎1121
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名4月
性器クラミジア感染症20
性器ヘルペスウイルス感染症5
尖圭コンジローマ5
淋菌感染症3
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症53
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症25
薬剤耐性緑膿菌感染症0

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病原体情報

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。