平成24年度は、
3歳・4歳(平成20年4月2日〜平成22年4月1日生まれ)のお子様に加え、
小学2年生・小学3年生・小学4年生(平成14年4月2日〜平成17年4月1日生まれ)の方にも
市町村から定期接種のご案内・広報を行います。
なお、それ以外の定期接種対象年齢の方も
定期予防接種(無料)を受けることができます。
日本脳炎の予防接種の標準的な接種スケジュールは下記のとおりです。
定期接種(無料) | 第1期(全3回) | 生後6ヶ月以上90月未満 | 初回接種 | 2回(6日〜28日の間隔をあけて実施) |
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追加接種 | 1回(初回接種から約1年後(11〜13ヶ月後)に実施) | |||
第2期(全1回) | 9歳以上13歳未満 | 1回 | ||
任意接種(有料) | 定期接種以外のもの | |||
※平成7年6月1日〜平成19年4月1日生まれの方は、
20歳未満の間、日本脳炎の定期予防接種を受けることができます。 |
年月日 | 国の方針 |
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*H17/5/30 | 厚生労働省健康局結核感染課から、 日本脳炎ワクチン接種の積極的勧奨を差し控えるよう勧告 がありました。科学的な因果関係は不明なものの、日本脳炎ワクチンを接種した後に重症ADEM(急性散在性脳脊髄炎)を発症した事例があったためです。 |
*H21/2/23 | 新しい日本脳炎ワクチン(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン) が承認され、6月から供給されました。ただし、使用が認められているのは定期の第1期の予防接種のみです。 |
*H22/4/1 | 小委員会で安全性や供給実績を検討した結果、第1期の予防接種(初回接種(2回):生後6ヶ月以上90月未満、追加接種(1回):初回接種後約1年後)については、 積極的に勧奨するべきであると判断されました。 |
*H22/8/27 | 乾燥細胞培養日本脳炎ワクチンの第2期予防接種における使用が明記されました。 平成17年の積極的な勧奨の差し控えにより、第1期における3回の接種を受けられなかった方への接種機会を特例措置で 確保しました。 |
*H23/5/20 | 平成7年6月1日〜平成19年4月1日生まれの方は、
20歳未満の間、定期予防接種が受けることができるようになりました。 日本脳炎の予防接種についてのご案内(厚生労働省) |
日本脳炎とは | 主にコガタアカイエカによって媒介され、日本脳炎ウイルス(フラビウイルス科)によっておこるウイルス感染症であり、 ヒトに重篤な急性脳炎をおこします。極東から東南アジア・南アジアにかけて広く分布しています。 |
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感染経路について | ヒトからヒトへの感染はなく、増幅動物(ブタ等)の体内でいったん増えて血液中にでてきたウイルスを、 蚊が吸血し、その上でヒトを刺した時に感染します。 |
潜伏期間 | 6〜16日間とされています。 |
症状 | 数日間の高い発熱(38〜40℃あるいはそれ以上)、頭痛、嘔吐などで発病し、引き続き急激に、項部硬直、光線過敏、意識障害、神経系障害を生じます。 |
治療法 | 対症療法が中心となります。 |
生命予後 | 死亡率は約15%で、幼少時や老人では死亡の危険は大きくなります。精神神経学的後遺症は、生存者の45〜70%に生じます。 |
ADEMとは | 各種のウイルス感染あるいはワクチン接種後4〜21日目に、複数の病巣による神経症候を急性にきたす脱髄性脳脊髄炎です。 ウイルス感染のなかでは、麻しんに多く、そのほか水痘、ムンプス、インフルエンザなどの感染後に見られることがあります。 |
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病理学的には | 脳・脊髄のあちこちの小静脈周囲にリンパ球侵潤と脱髄を認めます。 |
臨床症状 | 頭痛、発熱、悪心、嘔吐、意識障害、精神症状、痙攣などの脳炎症状を主体とする場合と、 対麻痺(両下肢麻痺)、分節性感覚障害、排尿障害など脊髄症状を主体とする場合があり、 また末梢神経障害を呈する場合もあります。 |
治療 | 副腎皮質ステロイドが用いられます。 |
予後 | 比較的良いですが、10%程度に神経後遺症が生じます。 |
感染症に関してのお問い合わせ、ご相談等につきましては、最寄りの保健所または県健康増進課へお願いします。