感染症発生動向

山口県の感染症週報

平成19年第50週

平成19年(2007年)12月10日～12月16 日

　全数把握疾患

1,4,5類感染症：報告はありませんでした。
2類感染症：結核　7例（下関2、岩国2（1例は48週)、山口、宇部各1、周南1（49週)）
3類感染症：腸管出血性大腸菌感染症　1例（柳井（O91 VT1(+)））

　定点把握疾患

インフルエンザ、RSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、水痘、手足口病、百日咳が例年より多い報告数でした。
インフルエンザの報告が第46週から増加しています。大多数が迅速診断検査キットではA型陽性例でした。今後の注意が必要です。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が第45週から増加しています。一週間の報告数としては、過去5年間で最高値を更新しました。第49週から警報が発令されており、今後の動向に注意が必要です。
感染性胃腸炎の報告が第40週から増加しています。警報が発令され、今後の動向に注意が必要です。定点コメントでは、ロタウイルス（－）胃腸炎（大多数がノロウイルスと考えられる）が多い報告数でした。
水痘の報告が増加しています。
百日咳の報告が柳井で1例ありました。
細菌性髄膜炎の報告が岩国で1例ありました（70歳：Streptcoccus agalactiae）。

定点把握疾患（報告数）
疾患名	47週	48週	49週	50週
インフルエンザ（高病原性鳥インフルエンザを除く）	108	152	229	372
RSウイルス感染症	26	59	82	112
咽頭結膜熱	6	17	19	30
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎	141	171	232	253
感染性胃腸炎	767	899	975	1063
水痘	56	126	102	171
手足口病	45	33	43	30
伝染性紅斑	3	2	2	1
突発性発しん	24	51	34	36
百日咳	1	0	2	1
風しん	0	1	0	0
ヘルパンギーナ	2	4	5	2
麻しん（成人麻しんを除く）	0	0	0	0
流行性耳下腺炎	16	6	14	6
急性出血性結膜炎	0	0	0	0
流行性角結膜炎	9	5	2	9
クラミジア肺炎(オウム病を除く)	0	0	0	0
細菌性髄膜炎	0	0	0	1
マイコプラズマ肺炎	1	1	2	0
成人麻しん	1	0	0	0
無菌性髄膜炎	0	0	0	0

月単位報告定点把握疾患（報告数）
疾患名	11月
性器クラミジア感染症	30
性器ヘルペスウイルス感染症	14
尖圭コンジローマ	5
淋菌感染症	9
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症	63
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症	8
薬剤耐性緑膿菌感染症	5

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全国的な感染症の情報は、国立感染症研究所感染症情報センターの感染症発生動向調査週報を御覧下さい。