2009/2010シーズンのインフルエンザの流行状況は、 平成21年(2009年)4月にメキシコで始まった新型インフルエンザ(A/H1N1) がパンデミック(世界的大流行)となり、 例年とは異なった様相を呈しました。
山口県では、6月上旬に最初の新型インフルエンザ患者発生があり、
6月〜7月23日の患者数は、40例でした。
7月24日から8月26日までは集団発生の場合に患者発生の届出がされましたが、
学校やスポーツ活動の場などで流行があり、240例の届出がありました。
新型インフルエンザの発生(平成21年6月〜8月)
定点医療機関からのインフルエンザ患者の報告数は、例年夏期には0となりますが、
平成21年は、第28、29週(7月)の7例が最低で、0になることなく推移しました。
10月から患者数が増加し、第47週(11月後半)が最も多い報告数でした。
ピーク時の患者数は2004/2005シーズンより少なかったものの大きな流行であり、
11月にピークがあるのは例年にないことでした。また、新型インフルエンザ対策のため、
多くの学級閉鎖等がありました。
インフルエンザ様疾患集団発生
(平成21年(2009年)8月31日以降の学級閉鎖等)
当環境保健センターにおいて検出したインフルエンザウイルスは、
平成21年7月上旬にA/H3(香港)型が検出されましたが、
その後新型インフルエンザウイルスのみが検出される状況が平成22年4月まで続きました。、
4月下旬にB型インフルエンザウイルスが検出され、5、6月にもB型が検出されました。
夏から翌年春にいたるまでのインフルエンザはほぼ新型ウイルスによるもので、
春になってからB型の小規模な流行があったものと思われます。
平成21年度インフルエンザウイルス検査結果
平成22年病原体検出情報
山口県全体の報告数の推移グラフ(5年分)は こちら
山口県全体の5年分と、クリックした地域の今年の推移グラフ(定点あたり報告数)
下関,
岩国,
柳井,
周南,
防府,
山口,
宇部,
長門,
萩,
感染症発生動向調査-週報等はこちら(平成21年の目次ページ)
定点とは…感染症発生動向調査では、インフルエンザの患者数を報告する医療機関を決めています。 従って、調査における報告数は、インフルエンザと診断された方の中の一部です。 インフルエンザ報告の定点医療機関の数は、 下関15(2010年4月以降は14)、岩国8、柳井5、周南11、防府6、山口8、宇部12、長門3、萩3、計71(2010年4月以降は70)です。