山口県の感染症週報

平成22年第50週


平成22年(2010年)12月13日〜12月19 日

◇【2類感染症】
結核: 第49週追加-2例(いずれも下関)。 第50週-1例(岩国)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 報告数は先週とほぼ同じで21例でした。 地域別には県西部(下関)と県東部(岩国)からの報告が目立ち、 迅速検査では県西部はB型陽性、県東部はA型陽性が多い状況です。 (A型陽性:15例、B型陽性:6例)

RSウイルス感染症: 第47週から急増し、 平成18年以降の同時期と比較すると多い状況です。 地域別には、周南、柳井、下関が多い状況です。 例年第47週ごろから急増し、年末年始にピークとなる傾向がありますので引き続き注意が必要です。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎: 第39週から増加し、多い状態が続いています。 地域別には、山口、下関、萩が依然として警報レベルの状態です。 【* 警報レベル=山口、下関、萩。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

感染性胃腸炎: 第41週以降急増し、第46週に警報レベルの開始基準値を上回ったため 11月26日付けで全県に流行発生警報が発令されました。 今週も先週に引き続きやや報告数が減少していますが、 定点当たり報告数は依然として20を超えており警報レベルの状態です。 地域別には、 防府、宇部以外の地域については依然として警報レベルの状態です。 原因病原体としては、 当所の検査でノロウイルスが多く検出されています。 冬季にはウイルス性の感染性胃腸炎が流行しやすいので 引き続き注意が必要です。 【* 警報レベル=防府、宇部以外の全地域。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

水痘: 第39週以降増加し、平成18年以降の同時期と比較すると多い状況です。 地域別には、今週山口が警報レベルの開始基準値を上回りました。 長門では警報レベルの終息基準値を下回りましたが、萩は依然として警報レベルの状態です。 【* 警報レベル=萩、山口。注意報レベル=岩国、下関。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

流行性耳下腺炎: 第31週をピークに長期的には減少しています。 【* 警報レベル=山口、岩国。】 

 
※警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名47週48週49週50週
インフルエンザ352221
RSウイルス感染症3644112161
咽頭結膜熱6141010
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎167224232238
感染性胃腸炎970127511501030
水痘80133101185
手足口病1125
伝染性紅斑011811
突発性発しん37372430
百日咳1000
ヘルパンギーナ2020
流行性耳下腺炎58477150
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎4542
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎2564
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名11月
性器クラミジア感染症28
性器ヘルペスウイルス感染症7
尖圭コンジローマ5
淋菌感染症4
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症66
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症12
薬剤耐性緑膿菌感染症1

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病原体情報

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