山口県の感染症週報

平成22年第49週


平成22年(2010年)12月6日〜12月12 日

◇【2類感染症】
結核: 第49週-4例(岩国1例、周南2例、防府1例)。

◇【3類感染症】
腸管出血性大腸菌感染症: 第48週追加−1例(下関 O血清群不明 VT1)。 第49週−1例(下関 O血清群不明 VT2)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 報告数が17例増え22例となりました。地域別には県西部(下関)と県東部(岩国)からの報告が目立ち、 迅速検査では県西部はA型陽性とB型陽性で、県東部はすべてA型陽性です。

RSウイルス感染症: 第47週から急増しています。例年第47週ごろから急増し、年末年始にピークとなる傾向がありますので さらに注意が必要です。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎: 多い状態が続いています。地域別には、今週下関が警報レベルの開始基準値を上回りました。 【* 警報レベル=山口、下関、萩。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

感染性胃腸炎: 第41週以降急増し、第46週に警報レベルの開始基準値を上回ったため 11月26日付けで全県に流行発生警報が発令されました。 今週はやや報告数が減少していますが、定点当たり報告数は依然として20を超えており警報レベルの状態です。 地域別には、今週宇部が 警報レベルの終息基準値を下回りましたが、防府、宇部以外の地域については依然として警報レベルの状態です。 原因病原体としては、 当所の検査でノロウイルスが多く検出されています。 冬季にはウイルス性の感染性胃腸炎が流行しやすいので ひきつづき注意が必要です。 【* 警報レベル=防府、宇部以外の全地域。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

水痘: 平成18年以降の同時期と比較すると多い状況ですので注意が必要です。 地域別には、今週長門が警報レベルの開始基準値を上回り、長門、萩、岩国からの報告が目立ちます。 【* 警報レベル=長門、萩。注意報レベル=岩国。】  ◇県内流行レベルマップはこちら

流行性耳下腺炎: 第31週をピークに長期的には減少していますが、今週は報告数が増加しました。 地域別には、山口の増加が目立ちます。 【* 警報レベル=山口、岩国。】 

 
※警報レベル・注意報レベルの基準値について詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名46週47週48週49週
インフルエンザ33522
RSウイルス感染症223644112
咽頭結膜熱361410
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎181167224232
感染性胃腸炎103697012751150
水痘7280133101
手足口病1112
伝染性紅斑40118
突発性発しん27373724
百日咳0100
ヘルパンギーナ0202
流行性耳下腺炎58584771
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎4454
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎2256
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名11月
性器クラミジア感染症28
性器ヘルペスウイルス感染症7
尖圭コンジローマ5
淋菌感染症4
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症66
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症12
薬剤耐性緑膿菌感染症1

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病原体情報

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。