山口県の感染症週報

平成20年第51週


平成20年(2008年)12月15日〜12月21 日

 全数把握疾患

1、4類感染症:報告はありませんでした。

2類感染症:結核 3例(下関1、柳井1、防府1)

3類感染症:腸管出血性大腸菌感染症(O157) 2例(宇部2)

5類感染症:アメーバ赤痢 1例(下関)、 クロイツフェルト・ヤコブ病 49週 1例(柳井)

 定点把握疾患

 例年同時期と比べ報告数が多い疾患は、インフルエンザ(特に下関・山口)でした。 例年より早い時期から流行が始まり、昨シーズンと同程度の報告数で推移しています。

 地域的に報告数が多い疾患は、RSウイルス感染症(長門)、 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(周南)、 感染性胃腸炎(岩国・山口・萩)でした。

 RSウイルス感染症は、県全体で見ると、第37週をピークとして 横ばい〜やや減少傾向でしたが、今週は今春以降最多の報告数になりました。 現在急増中の長門の他、9月・10月に多発し、いったん減少した後、 再度増加傾向にある地域(下関・周南・宇部)があります。

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎と感染性胃腸炎は、季節的に多発時期であり、 上記地域以外でも注意が必要です。


定点把握疾患(報告数)
疾患名48週49週50週51週
インフルエンザ85290432551
RSウイルス感染症36474697
咽頭結膜熱14121218
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎97114159133
感染性胃腸炎76610881090820
水痘58606980
手足口病17101421
伝染性紅斑1313
突発性発しん30333443
百日咳2210
ヘルパンギーナ3643
流行性耳下腺炎811418
急性出血性結膜炎1000
流行性角結膜炎1130
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎0304
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名11月
性器クラミジア感染症22
性器ヘルペスウイルス感染症8
尖圭コンジローマ3
淋菌感染症3
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症72
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症37
薬剤耐性緑膿菌感染症5

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。