山口県の感染症週報

平成23年第27週

平成23年(2011年)7月4日〜7月10 日

◇【2類感染症】
結核: 第26週追加:3例(周南1例、萩2例)。

◇【5類感染症】
破傷風: 第27週:1例(山口)。

定点把握疾患

手足口病: 第24週に警報レベルの開始基準値を上回り、その後も報告数が大幅に増加しています。 すべての地域で警報レベルとなりましたが、特に山口で多くなっています。 山口県では、第25週時点で 手足口病の流行発生警報の発令 をしました。 例年に比べ、大きな流行となっており、注意が必要です。 全国的にも、今年は例年と比べてかなり多い状態です。
【警報レベル=すべての地域】
◆手足口病の流行状況についてはこちら

伝染性紅斑: 過去4年間の同時期と比較すると、今年は4年ぶりに高い水準で推移しています。
【警報レベル=長門】

百日咳: 報告数は3例でしたが、萩で集団発生が起こっていますので注意が必要です。 記者配付資料はこちら

ヘルパンギーナ: 先週よりやや増加しました。夏期に流行する疾患ですので注意が必要です。
【警報レベル=防府、下関、山口】

流行性耳下腺炎: 警報レベルの地域はありませんが、過去4年間の同時期と比較すると多い状況が2010年から続いています。
【注意報レベル=岩国】

無菌性髄膜炎: 下関から2例報告がありました。患者は0歳と1歳で、原因病原体は不明です。

警報レベル・注意報レベルの基準値について 詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名24週25週26週27週
インフルエンザ5000
RSウイルス感染症1012
咽頭結膜熱51394524
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎1271299474
感染性胃腸炎181199160135
水痘1169612064
手足口病24657810841285
伝染性紅斑19392421
突発性発しん44443544
百日咳0023
ヘルパンギーナ92168176197
流行性耳下腺炎65619270
急性出血性結膜炎1000
流行性角結膜炎8343
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎2316
無菌性髄膜炎0002

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名6月
性器クラミジア感染症34
性器ヘルペスウイルス感染症9
尖圭コンジローマ3
淋菌感染症15
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症70
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症16
薬剤耐性緑膿菌感染症0
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

平成23年1月から12月の病原体情報一覧(ウイルス)についてはこちら
診断名別病原体情報(ウイルス)についてはこちら
病原体情報(細菌)についてはこちら


全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。