山口県の感染症週報

平成22年第19週


平成22年(2010年)5月10日〜5月16 日

・1、5類感染症:報告はありませんでした。

・2類感染症:
結核  第16週追加 1例(岩国)、 第18週追加 1例(岩国)、 第19週 4例(柳井2例、周南2例)。

・3類感染症:
腸管出血性大腸菌感染症  1例(宇部、61歳、0157 VT2+)。

・4類感染症:
レジオネラ症  1例(防府)。

定点把握疾患

水痘の報告数は129件と、17週の報告数(今年の報告数の中で最多数)と同数でした。 地域は長門と萩が注意報レベル(定点あたり4以上)です。

手足口病は依然として例年に比べて多い状態で推移しています。今週の報告数は今年(2010年第1週〜)2番目に多い数となりました。 地域も警報レベルが柳井、注意報レベルが岩国、山口、周南、宇部、下関と広範囲でみられます。 今後の動向に注意が必要です。

流行性耳下腺炎は過去3年に比べて多い状態で推移しています。 地域としては、萩が多い状態で、続いて宇部、山口、防府も比較的多い状態と、県央部での発生が目立ちます。

百日咳の報告が3件ありました。(下関2件、宇部1件)

細菌性髄膜炎の報告が1件、山口からありました。原因菌はStreptococcus agalactiaeでした。


定点把握疾患(報告数)
疾患名16週17週18週19週
インフルエンザ51683331
RSウイルス感染症5751
咽頭結膜熱8111213
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎81976882
感染性胃腸炎479485337386
水痘7812993129
手足口病10414876119
伝染性紅斑2103
突発性発しん37321639
百日咳0123
ヘルパンギーナ88622
流行性耳下腺炎56969186
急性出血性結膜炎0010
流行性角結膜炎4214
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0100
細菌性髄膜炎0001
マイコプラズマ肺炎4311
無菌性髄膜炎0100

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名4月
性器クラミジア感染症20
性器ヘルペスウイルス感染症5
尖圭コンジローマ5
淋菌感染症3
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症53
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症25
薬剤耐性緑膿菌感染症0

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病原体情報

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。