山口県の感染症週報(平成16年第19週)
平成16年(2004年)5月3日〜5月9日
○全数把握疾患
- 1、2、4、5類感染症 : 報告なし。
- 3類感染症 : 腸管出血性大腸菌感染症4例 (下関2例、宇部1例(O-157 1歳児)、豊浦1例)。
全国的に第15週から腸管出血性大腸菌感染症の報告数が増加しているようです。
○定点把握疾患
- 咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎の報告数は減少しました。
- 流行性耳下腺炎も報告数は減少しましたが、依然、例年より多い傾向*1でした。
- 百日咳が例年より多い*2報告数でした。
- 全国的には、風疹が例年と比較してかなり多いようです。また、伝染性紅斑第9週から緩やかに増加しているほか、手足口病、ヘルパンギーナが微増しているようです。
○月単位報告疾患
- 性器クラミジア感染症、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症は、過去3年の同月と比較し、多い報告数でした。
*1,2
「例年より多い傾向」とは、過去5年間(H11〜H15)の前週・当該週・後週、計15週の平均以上平均+1標準偏差未満の場合を意味します。
「例年より多い」とは、平均+1標準偏差以上のことを意味します。
定点把握疾患(最近4週間の報告数、カッコ内は定点あたり報告数)
疾患名 |
今週 |
第18週 |
第17週 |
第16週 |
備考 |
インフルエンザ (高病原性鳥インフルエンザを除く) |
21(0.30) |
48(0.69) |
74(1.06) |
44(0.63) |
|
RSウイルス感染症 |
0(0.00) |
1(0.02) |
1(0.02) |
0(0.00) |
|
咽頭結膜熱 |
10(0.20) |
29(0.59) |
33(0.67) |
18(0.37) |
|
A群レンサ球菌咽頭炎 |
56(1.14) |
65(1.33) |
91(1.86) |
58(1.18) |
|
感染性胃腸炎 |
247(5.04) |
505(10.31) |
479(9.78) |
499(10.18) |
|
水痘 |
85(1.73) |
80(1.63) |
80(1.63) |
118(2.40) |
|
手足口病 |
3(0.06) |
1(0.02) |
0(0.00) |
3(0.06) |
|
伝染性紅斑 |
2(0.04) |
4(0.08) |
1(0.02) |
6(0.12) |
|
突発性発しん |
26(0.53) |
45(0.92) |
52(1.06) |
46(0.94) |
|
百日咳 |
3(0.06) |
0(0.00) |
2(0.04) |
1(0.02) |
|
風しん |
0(0.00) |
0(0.00) |
2(0.04) |
1(0.02) |
|
ヘルパンギーナ |
18(0.37) |
27(0.55) |
17(0.35) |
5(0.10) |
|
麻しん (成人麻しんを除く) |
0(0.00) |
3(0.06) |
0(0.00) |
0(0.00) |
|
流行性耳下腺炎 |
77(1.57) |
110(2.24) |
93(1.90) |
91(1.86) |
|
急性出血性結膜炎 |
0(0.00) |
0(0.00) |
0(0.00) |
0(0.00) |
|
流行性角結膜炎 |
4(0.44) |
8(0.89) |
4(0.44) |
8(0.80) |
|
クラミジア肺炎 (オウム病を除く) |
0(0.00) |
0(0.00) |
0(0.00) |
0(0.00) |
|
細菌性髄膜炎 |
0(0.00) |
0(0.00) |
0(0.00) |
0(0.00) |
|
マイコプラズマ肺炎 |
0(0.00) |
1(0.11) |
3(0.33) |
1(0.11) |
|
成人麻しん |
0(0.00) |
0(0.00) |
0(0.00) |
0(0.00) |
|
無菌性髄膜炎 |
0(0.00) |
0(0.00) |
0(0.00) |
0(0.00) |
|
月単位報告疾患名 |
4月 |
以下の疾患は月ごとの報告数 |
性器クラミジア感染症 |
31(2.58) |
|
性器ヘルペスウイルス感染症 |
3(0.25) |
|
尖圭コンジローマ |
2(0.17) |
|
淋菌感染症 |
14(1.17) |
|
ペニシリン耐性 肺炎球菌感染症 |
60(6.67) |
|
メチシリン耐性 黄色ブドウ球菌感染症 |
68(7.56) |
|
薬剤耐性緑膿菌感染症 |
4(0.44) |
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全国的な感染症の情報は、
国立感染症研究所感染症情報センターの
感染症発生動向調査週報
を御覧下さい。
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