山口県環境保健センター
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■  調査研究(大気環境)

(1) 光化学オキシダントと粒子状物質等の汚染特性解明に関する研究
  (平成19年度〜21年度)


 光化学オキシダント(Ox)は近年増加傾向にあり、これらの要因として地域的な排出構造の変化、大陸からの移流、気象変化等新たな原因が考えられ、早急に原因を解明し対策を講じる必要がある。
 また、浮遊粒子状物質(SPM)については、夏季の二次粒子の増加や欧米でのPM2.5環境基準の改訂などから、国内でも環境基準を前提とした対策を考える必要がある。
 さらに、OxとSPMは同時に高濃度となる傾向があることから、相互に関連した解析が必要である。  そこで、本研究ではOxとSPM等の汚染特性や発生原因を解明し、大気汚染対策のための基礎資料に資することを目的とする。
 なお、本研究は国立環境研究所と地方環境研究所の共同研究であり、山口県は中国四国グループの中で、中国四国地方のOx・SPMの高濃度事例と越境汚染の影響を考慮したグループ研究等を行う。
 また、これらの成果を利用して、2008年度より新たに山口県内に設けられた萩と長門の測定局についてデータ解析を行い、これらの測定局の特徴や傾向についても検討を行う。



(2) 黄砂現象時の大気汚染物質特性及び分布に関する研究
  (平成20年度〜21年度)


 黄砂現象はアジア大陸の砂漠や高地の乾燥、半乾燥地帯の細かい砂(鉱物粒子)が、低気圧などによる風によって上空数千メートルまで舞い上げられるとともに、それが西風に乗って遠くまで輸送されて、落下したり大気を混濁させたりする現象である。
 近年、この黄砂現象が次第に増加していることが確認されており、中国や韓国ではかなりの被害が発生している。また、日本でも西日本を中心に増加傾向が見られ、その社会的影響や健康的被害の可能性が問題となっている。
 このような広域的な問題は、多国間での共同調査が重要であり、この点を踏まえ平成19年6月に韓国の全羅南道で行われた日韓環境技術交流実務者会議において、次期交流事業の調査研究として全羅南道提案の本課題が選ばれた。
 具体的には、黄砂現象時の日本及び韓国の大気常時監視データを調査し、それと平行して黄砂のサンプリングを行い、粒子状物質や重金属の分析を行うことによって、日本と韓国での黄砂の相違を比較検討する。これらの結果から広域的な分布特性が判明し、より詳しい黄砂の分布、拡散、移動等を解析する。また、韓国と共同歩調を取ることで、早期予報体制をより充実したものにできる。さらに、日韓両国の友好促進にも寄与する事業である。