山口県の感染症週報

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平成24年第51週

平成24年(2012年)12月17日〜12月23 日

◇【2類感染症】
結核: 第50週追加:2例(周南、宇部)。  第51週:2例(柳井、周南)。 

定点把握疾患

インフルエンザ: 報告数は先週とほぼ同程度で52例でした。定点当たり報告数は0.75で、流行開始の目安となる定点当たり1.0に近い状況です。 地域別では特に宇部、防府からの報告が目立ちます。 迅速検査では、A型42例、B型4例(岩国3、宇部1)、その他(不明、陰性含む)6例でした。 また当所で、第51週の検体についてPCR検査を行った結果、AH3(香港型)が2例検出されています。 例年冬季に流行しますので、今後の動向に注意が必要です。

RSウイルス感染症: 例年冬期に流行がみられますが、今年はかなり早い時期から流行しています。 報告数は先週とほぼ同程度でした。 乳幼児を中心に引き続き注意が必要です。

咽頭結膜熱: 防府、長門、萩はやや多くみられます。
【警報レベル=長門(4週目)】

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎: 例年の同時期と比較してやや多い状況です。 【警報レベル=山口(12週目)】

感染性胃腸炎: 第45週(11/5〜11/11)以降急増し、第49週に警報開始基準値の20を上回り、山口県は12月13日に流行発生警報を発令しています(詳細はこちら)。 県内のほぼ全域で流行しています。 特にノロウイルスを原因とする感染性胃腸炎が流行していますので、注意が必要です。
【警報レベル=周南(5週目)、萩(3週目)、長門(6週目)、下関(3週目)、山口(4週目)、】

水痘: 第44週(10/29〜11/4)以降急増しています。 防府は引き続き、長門は再び注意報レベルとなっています。 12月から7月にかけて多くみられる疾患ですので、注意が必要です。
【注意報レベル=長門(新)、防府(3週目)】

その他

・アデノウイルス急性咽頭扁桃炎の報告が多くみられます。

警報レベル・注意報レベルの基準値について 詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名48週49週50週51週
インフルエンザ3225852
RSウイルス感染症72559889
咽頭結膜熱27312632
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎201172197184
感染性胃腸炎8861128986947
水痘123104119134
手足口病310105
伝染性紅斑5360
突発性発しん36453924
百日咳0000
ヘルパンギーナ6585
流行性耳下腺炎13111017
急性出血性結膜炎0001
流行性角結膜炎2554
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0100
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎7474
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名11月
性器クラミジア感染症21
性器ヘルペスウイルス感染症10
尖圭コンジローマ5
淋菌感染症7
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症45
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症17
薬剤耐性緑膿菌感染症0
薬剤耐性アシネトバクター感染症1

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病原体情報

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。