山口県の感染症週報

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平成24年第49週

平成24年(2012年)12月3日〜12月9 日

◇【2類感染症】
結核: 第48週追加:4例(下関2、周南2)。 第49週:5例(岩国、防府2、宇部2)。 

◇【5類感染症】
後天性免疫不全症候群: 第49週:1例(周南)。 

定点把握疾患

インフルエンザ: 報告数は先週からさらに増加し22例でした(岩国2例、防府5例、宇部15例)。 迅速検査では、A型20例、A型B型共に陽性2例(岩国)でした。 防府市内の中学校において集団発生による学年閉鎖がありました(12月11日)。

RSウイルス感染症: 例年冬期に流行がみられますが、今年はかなり早い時期から流行しています。 3週連続して減少し、今週は例年の同時期と同程度の報告数でした。 乳幼児を中心に引き続き注意が必要です。

咽頭結膜熱: 例年の同時期と比較して多い状況です。
【警報レベル=長門(2週目)】

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎: 例年の同時期と比較して多い状況です。 【警報レベル=山口(10週目)】

感染性胃腸炎: 第45週(11/5〜11/11)以降急増し、山口県全体の定点当たり報告数は今週23.50となり、警報開始基準値の20を上回りました(詳細はこちら)。 地域別には長門、周南、山口に続き今週下関、萩も警報レベルとなり、県内のほぼ全域で流行しています。 また、下松市内の介護施設において集団発生がありました(詳細はこちら)。 冬季はウイルスを原因とした感染性胃腸炎が流行しやすいので、注意が必要です。
【警報レベル=萩(新)、周南(3週目)、長門(4週目)、下関(新)、山口(2週目)】

水痘: 第44週(10/29〜11/4)以降急増しています。 長門は先週に引き続き、防府は再び増加し注意報レベルとなっています。 12月から7月にかけて多くみられる疾患ですので、注意が必要です。
【注意報レベル=長門(2週目)、防府(新)】

その他

・アデノウイルス急性咽頭扁桃炎の報告が例年の同時期と比較して多くみられます。

◇ 平成24年12月13日 に訂正がありましたので一部修正しました。

警報レベル・注意報レベルの基準値について 詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名46週47週48週49週
インフルエンザ20322
RSウイルス感染症95807255
咽頭結膜熱7162731
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎209160201172
感染性胃腸炎5296498861128
水痘7288123104
手足口病42310
伝染性紅斑1453
突発性発しん41373645
百日咳0100
ヘルパンギーナ121265
流行性耳下腺炎951311
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎4025
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0001
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎2574
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名11月
性器クラミジア感染症21
性器ヘルペスウイルス感染症10
尖圭コンジローマ5
淋菌感染症7
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症45
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症17
薬剤耐性緑膿菌感染症0
薬剤耐性アシネトバクター感染症1

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病原体情報

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