山口県の感染症週報

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平成24年第4週

平成24年(2012年)1月23日〜1月29 日

◇【2類感染症】
結核: 第50週追加:1例(宇部)。 第51追加:1例(宇部)。 第52週追加:1例(宇部)。 第1週追加:1例(宇部)。 第3週追加:2例(下関、岩国)。 第4週:3例(周南2例、防府)。

◇【3類感染症】
腸管出血性大腸菌感染症: 第3週追加:2例(下関 O157:VT2、防府 O157:VT1VT2)。 第4週:2例(いずれも下関 O157:VT2、第3週下関の患者の家族)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 患者報告数はさらに急増し、今週の定点あたりの報告数は45.64で警報レベルが続いています。 すべての地域で流行しており、宇部は注意報レベル、その他の地域は警報レベルです。 迅速検査では、A型陽性2989例、B型陽性21例、A型B型陽性3例、臨床診断136例でした。 また当所では、第3週の検体1例(山口)、第4週の検体3例(下関2例、周南)について検査を行い、 PCR法によりA/H3(香港型)が2例(周南、山口)、B型が2例(いずれも下関)検出されています (うち2例はウイルス分離でも検出されています)。
【警報レベル=防府(2週目)、岩国(2週目)、山口(2週目)、周南(5週目)、長門(2週目)、萩(新)、柳井(2週目)、下関(新)】 【注意報レベル=宇部(2週目)】

RSウイルス感染症: 長門では急増しています。

感染性胃腸炎: 例年と同程度ですが、冬季はウイルスを原因とした感染性胃腸炎が流行しやすいので引き続き注意が必要です。 萩は警報レベルで、萩市内の老人保健福祉施設において集団発生がありました (記者配布資料はこちら)
【警報レベル=萩(新)】

水痘: 第52週(12/26〜1/1)をピークに減少傾向がみられますが、下関は注意報レベルが続いています。
【注意報レベル=下関(6週目)】

伝染性紅斑: 柳井、周南はやや多い状況が続いています。
【警報レベル=周南(2週目)】

警報レベル・注意報レベルの基準値について 詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名1週2週3週4週
インフルエンザ41576121493149
RSウイルス感染症61685769
咽頭結膜熱41384
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎4995110133
感染性胃腸炎358346432336
水痘137135117107
手足口病3320
伝染性紅斑14233921
突発性発しん27433729
百日咳0101
ヘルパンギーナ1001
流行性耳下腺炎47464119
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎51055
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎2433
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名12月
性器クラミジア感染症22
性器ヘルペスウイルス感染症5
尖圭コンジローマ2
淋菌感染症10
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症64
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症18
薬剤耐性緑膿菌感染症1
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

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