山口県の感染症週報

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平成23年第49週

平成23年(2011年)12月5日〜12月11 日

◇【2類感染症】
結核: 第48週追加:1例(岩国)。 第49週:3例(岩国、周南、防府)。

◇【5類感染症】
劇症型溶血性レンサ球菌感染症: 第49週:1例(山口)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 患者報告数は先週の2倍以上に増加しています。 山口、周南、岩国、防府、宇部から報告があり、 特に山口、周南からの報告が目立ちます。 迅速検査では、A型陽性196例、B型陽性2例、臨床診断3例でした。 また、当所の検査では山陽小野田市と岩国市で学級閉鎖をした学校の検体からA/H3(香港型)が3例PCRで検出されています。

RSウイルス感染症: 報告数は増加傾向にあります。 今後さらに増加する可能性がありますので動向に注意が必要です。

感染性胃腸炎: 報告数は増加傾向にあります。今後さらに増加する可能性がありますので引き続き注意が必要です。 長門、山口、周南では警報レベルが続いています。また、防府、岩国も多い状況です。 山口健康福祉センター管内の障害者入所施設で集団発生がありました。(詳細はこちら)
【警報レベル=長門(3週目)、山口(5週目)、周南(8週目)】

水痘: 長門は急増し今週警報レベルとなりました。 流行時期となっていますので今後の動向に注意が必要です。
【警報レベル=長門(新)】

伝染性紅斑: 柳井と長門からの報告が目立ちます。 特に柳井は報告数が多く警報レベルが続いています。
【警報レベル=柳井(2週目)】

流行性耳下腺炎: 長門は急増し今週警報レベルとなりました。
【警報レベル=長門(新)】

マイコプラズマ肺炎: 報告数は先週と同数で8例でした。全国的に例年と比較してかなり多い状況ですので引き続き注意が必要です。

無菌性髄膜炎: 下関から1例報告がありました。患者は7歳で原因病原体は不明です。

警報レベル・注意報レベルの基準値について 詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名46週47週48週49週
インフルエンザ244889201
RSウイルス感染症49605578
咽頭結膜熱71105
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎10471103111
感染性胃腸炎558462560596
水痘7562150129
手足口病24181412
伝染性紅斑16142425
突発性発しん48354235
百日咳0610
ヘルパンギーナ3434
流行性耳下腺炎17272737
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎4468
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0000
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎5588
無菌性髄膜炎0001

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名11月
性器クラミジア感染症20
性器ヘルペスウイルス感染症9
尖圭コンジローマ4
淋菌感染症8
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症57
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症16
薬剤耐性緑膿菌感染症0
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。