山口県の感染症週報

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平成23年第44週

平成23年(2011年)10月31日〜11月6 日

◇【2類感染症】
結核: 第43週追加:3例(いずれも下関)。 第44週:2例(いずれも岩国)。

定点把握疾患

インフルエンザ: 患者発生報告が、岩国、柳井、周南からありました。 迅速検査では、A型陽性24例、B型陽性1例、臨床診断2例でした。 また当所の検査では、第42週の検体からA/H3型(香港型)が2例検出されています。

RSウイルス感染症: 過去4年間の同時期と比較して多い状況で増加しています。 特に山口は今週急増しています。 全国的にも例年と比較して多い状況ですので注意が必要です。

感染性胃腸炎: 増加傾向が見られます。特に周南で報告が多く、警報レベルが続いています。 冬季はウイルスを原因とした感染性胃腸炎が流行しやすいので今後の動向に注意が必要です。
【警報レベル=周南】

手足口病: 今期は大流行しましたが、県全体としては第41週に警報レベルの終息基準値を下回りました。 警報レベル継続地域は長門のみです。
【警報レベル=長門】

伝染性紅斑: 長門は過去4年間の同時期と比較して4年ぶりに多い状況が続いています。
【警報レベル=長門】

マイコプラズマ肺炎: 報告数が多い状況です。全国的にも例年と比較してかなり多い状況ですので注意が必要です。

警報レベル・注意報レベルの基準値について 詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名41週42週43週44週
インフルエンザ14493427
RSウイルス感染症49374371
咽頭結膜熱67107
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎70697959
感染性胃腸炎292354400456
水痘12452143
手足口病65505038
伝染性紅斑19152115
突発性発しん35333847
百日咳0000
ヘルパンギーナ1029168
流行性耳下腺炎30441332
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎3434
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0100
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎1216109
無菌性髄膜炎0000

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名10月
性器クラミジア感染症31
性器ヘルペスウイルス感染症5
尖圭コンジローマ5
淋菌感染症7
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症67
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症8
薬剤耐性緑膿菌感染症1
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

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