山口県の感染症週報

平成23年第30週

平成23年(2011年)7月25日〜7月31 日

◇【2類感染症】
結核: 第29週追加:1例(岩国)。 第30週:3例(下関、防府、萩)。

◇【3類感染症】
腸管出血性大腸菌感染症: 第30週:1例(防府、O157、VT2)。

◇【4類感染症】
レジオネラ症: 第29週追加:1例(山口)。

定点把握疾患

手足口病: 山口県では、第25週時点で 手足口病の流行発生警報の発令 をしています。 第27週をピークに3週連続して減少していますが、依然として報告数が多い状況です。 例年に比べ、大きな流行となっており注意が必要です。 原因病原体としては主にコクサッキーウイルスA6型が検出されていますが、 6月下旬以降の検体からはコクサッキーウイルスA16型も検出されており、2度罹患する症例もあります。 全国的にも、今年は例年と比べてかなり多い状態です。
【警報レベル=すべての地域】

伝染性紅斑: 過去4年間の同時期と比較すると、今年は4年ぶりに高い水準で推移しています。
【警報レベル=長門】

百日咳: 5週連続して報告が続いていますので、注意が必要です。

ヘルパンギーナ: 第28週をピークに減少しています。 地域別には、今週防府が警報レベルの終息基準値を下回りました。 原因病原体としては、手足口病と同様にコクサッキーウイルスA6型が多く検出されています。 【警報レベル=宇部、下関】

流行性耳下腺炎: 警報レベルの地域はありませんが、過去4年間の同時期と比較すると多い状況が2010年から続いています。

無菌性髄膜炎: 下関から1例報告がありました。患者は8歳で、原因病原体は不明です。

警報レベル・注意報レベルの基準値について 詳細はこちら

◇平成23年8月8日に追加報告がありましたので、一部数値を訂正しました。


定点把握疾患(報告数)
疾患名27週28週29週30週
インフルエンザ0200
RSウイルス感染症22513
咽頭結膜熱24281617
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎74543855
感染性胃腸炎13515695119
水痘64835658
手足口病12851183800569
伝染性紅斑21411639
突発性発しん44373344
百日咳3134
ヘルパンギーナ19723114565
流行性耳下腺炎70646955
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎3424
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0010
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎6458
無菌性髄膜炎2101

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名6月
性器クラミジア感染症34
性器ヘルペスウイルス感染症9
尖圭コンジローマ3
淋菌感染症15
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症70
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症16
薬剤耐性緑膿菌感染症0
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

地域(保健所)別のページ(定点あたり報告数)地域(保健所)別のページ(報告数)
年齢別のページ法以外の届出のページ推移グラフのページ



前週(第29週)← →次週(第31週)



病原体情報

平成23年1月から12月の病原体情報一覧(ウイルス)についてはこちら
診断名別病原体情報(ウイルス)についてはこちら
病原体情報(細菌)についてはこちら


全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。