山口県の感染症週報

平成23年第29週

平成23年(2011年)7月18日〜7月24 日

◇【2類感染症】
結核: 第23週追加:1例(宇部)。 第24週追加:2例(いずれも宇部)。 第25週追加:2例(いずれも宇部)。 第26週追加:1例(宇部)。 第27週追加:3例(下関、岩国、宇部)。 第28週追加:5例(下関、岩国3例、防府)。

◇【5類感染症】
クロイツフェルト・ヤコブ病: 第28週追加:1例(山口)。

定点把握疾患

手足口病: 山口県では、第25週時点で 手足口病の流行発生警報の発令 をしています。 第27週をピークに減少していますが、依然として報告数が多い状況です。 例年に比べ、大きな流行となっており注意が必要です。 原因病原体としては主にコクサッキーウイルスA6型が検出され、臨床像も例年とは異なり、 四肢、陰部、臀部などに発疹が多くみられます。 また、6月下旬以降の検体からはコクサッキーウイルスA16型も検出されており、2度罹患する症例もあります。 全国的にも、今年は例年と比べてかなり多い状態です。
【警報レベル=すべての地域】
◆手足口病の流行状況についてはこちら

伝染性紅斑: 過去4年間の同時期と比較すると、今年は4年ぶりに高い水準で推移しています。
【警報レベル=長門】

百日咳: 周南では4週連続の報告が、萩では集団発生がありましたので注意が必要です。

ヘルパンギーナ: 第28週をピークに減少していますが、報告数が多い時期ですので引き続き注意が必要です。 地域別には、今週山口が警報レベルの終息基準値を下回りました。 原因病原体としては、手足口病と同様にコクサッキーウイルスA6型が多く検出されています。 【警報レベル=宇部、防府、下関】

流行性耳下腺炎: 警報レベルの地域はありませんが、過去4年間の同時期と比較すると多い状況が2010年から続いています。
【注意報レベル=下関】

警報レベル・注意報レベルの基準値について 詳細はこちら

定点把握疾患(報告数)
疾患名26週27週28週29週
インフルエンザ0020
RSウイルス感染症1225
咽頭結膜熱45242816
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎94745438
感染性胃腸炎16013515695
水痘120648356
手足口病108412851183800
伝染性紅斑24214116
突発性発しん35443733
百日咳2313
ヘルパンギーナ176197231145
流行性耳下腺炎92706469
急性出血性結膜炎0000
流行性角結膜炎4342
クラミジア肺炎(オウム病を除く)0001
細菌性髄膜炎0000
マイコプラズマ肺炎1645
無菌性髄膜炎0210

月単位報告定点把握疾患(報告数)
疾患名6月
性器クラミジア感染症34
性器ヘルペスウイルス感染症9
尖圭コンジローマ3
淋菌感染症15
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症70
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症16
薬剤耐性緑膿菌感染症0
薬剤耐性アシネトバクター感染症0

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病原体情報

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全国的な感染症の情報は、 国立感染症研究所感染症情報センター感染症発生動向調査週報 を御覧下さい。