重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの国内分布状況

図1〜図4は、国立感染症研究所を中心とする研究班が行った調査データをもとに作成しています。
元データは、 国立感染症研究所、病原微生物検出情報  <速報>重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの国内分布調査結果  第一報(2013/8/29)第二報(2014/2/25) に掲載されています。

今回の調査では、患者が確認されていない地域でもマダニからウイルスが検出されています。 また、シカなどの動物からウイルス感染を示す抗体も検出されています。

まだ、全国を網羅的に調査されているわけではなく、今後の調査により詳細が明らかになっていくものと思われます。

図1マダニのSFTSウイルス保有状況、 図2シカの抗体保有状況、 図3イヌの抗体保有状況、
図4イノシシの抗体保有状況、 図5都道府県別SFTS患者数

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図1
マダニのSFTSウイルス
保有状況

検出のあった都道府県:北海道、岩手県、宮城県、栃木県、群馬県、福井県、山梨県、 長野県、岐阜県、静岡県、三重県、滋賀県、京都府、兵庫県、和歌山県、島根県、岡山県、 山口県、徳島県、愛媛県、高知県、宮崎県、鹿児島県

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図2
シカの抗体保有状況

抗体陽性動物が確認された都道府県:宮城県、長野県、静岡県、三重県、滋賀県、京都府、兵庫県、 和歌山県、島根県、広島県、山口県、徳島県、愛媛県、福岡県、熊本県、宮崎県、鹿児島県

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図3
イヌの抗体保有状況

抗体陽性動物が確認された都道府県: 富山県、岐阜県、三重県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、熊本県、宮崎県、鹿児島県

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図4
イノシシの抗体保有状況

抗体陽性動物が確認された都道府県:広島県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、熊本県、鹿児島県

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図5
都道府県別SFTS患者数

平成26年(2014年)5月1日までに届出・確認されている患者数は59例です。 都道府県別で最も多いのが宮崎県の13例、次いで愛媛県の10例、 その他、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、 高知県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県 で届出・確認がありました。

感染症法により届け出られることになった平成25年3月4日より前に確認された4例 (いずれも発症時期は平成24年)、それ以後の平成25年中に48例(うち平成17年〜24年発症が7例)、 平成26年は7例(5月1日現在)の届け出がありました。

患者の状況についてはこちらもご覧ください。