1)はじめに
クラミジアは,0.3〜0.4 μm であり細菌より小さい。
細胞寄生性で,宿主となる細胞の中では大型で感染性のない網様体として増殖し,封入体を形成している。
2)クラミジアの消毒
クラミジアは,低水準消毒薬であるクロルヘキシジン,第四級アンモニウム塩,両性界面活性剤および中水準消毒薬であるポビドンヨードにおいて有効性が確認されている。
したがって,大部分の消毒薬に感受性があるといえる。
クラミジアで汚染された器材は,0.1〜0.5w/v%両性界面活性剤,もしくは0.1w/v%第四級アンモニウム塩などの低水準消毒薬を使用する。
環境消毒は,汚染局所に対して消毒の必要性がある場合に行う。
使用する消毒薬は器材の場合と同様で,0.1〜0.5w/v%両性界面活性剤,0.1〜0.5w/v%第四級アンモニウム塩である。
汚染リネンは,熱水消毒(80℃・10 分間),もしくは0.05w/v%(500ppm)次亜塩素酸ナトリウム溶液に30 分間以上浸漬して消毒する。
3)疾患の特徴,媒介経路,感染防止