感染症情報センター
 HOME >>生物学部 >>山口県感染症情報センター >>感染症情報 >>滅菌・消毒の手引き >>消毒薬一覧
感染症情報
 
 消毒薬一覧
分類 一般名 商品名 使用濃度 消毒対象 備考
アルデヒド系 グルタラール
(グルタルアルデヒド)
ステリハイド
ステリスコープ
サイデックス
クリンハイド
グルトハイド
ステリコール
ステリゾール
ソレゾール
デントハイド
ワシュライト
2〜3.5% 内視鏡
ウイルス汚染の医療器材
①液の付着に注意(化学損傷を生じる)
②蒸気の曝露に注意(粘膜刺激を生じる)
  • 換気
  • 蓋付きの浸漬容器で用いる
  • 清拭法や噴霧法で用いない
③適用後の内視鏡に対しては十分な水洗が必要
塩素系 次亜塩素酸ナトリウム ミルトン
ピュリファンP
テキサント
ハイポライト
ピューラックス
ヤクラックスD
0.01〜0.0125%
(100〜
125ppm)
哺乳瓶
投薬容器
蛇管
薬液カップ
洗浄後に1時間の浸漬
0.02%
(200ppm)
食器,まな板 洗浄後に5分間以上の浸漬
リネン 洗浄後に5分間以上の浸漬,その後に水洗
0.05〜0.1%
(500〜
1000ppm)
ウイルス汚染のリネン・器材 洗浄後に30分間以上の浸漬
ウイルス汚染の環境(目に見える血液汚染がない場合) 清拭.ただし,傷みやすい材質への適用では,その後の水拭きが必要となる
0.5〜1%
(5000〜
10000ppm)
床上などのウイルス汚染血液 本薬をしみ込ませたガーゼなどで拭き取る
ジクロルイソシアヌール酸ナトリウム ミルトン
タブレット
プリセプト錠
次亜塩素酸ナトリウムの項を参照
プリセプト顆粒   床上などのウイルス汚染血液 ふりかけて5分間以上放置後に処理する
酸化剤 オキシドール
(過酸化水素)
オキシドール
オキシフル
マルオキシール
原液(3%)または2〜3倍希釈 創傷・潰瘍 ①発泡による異物除去効果
②新たに表皮が形成された部位には用いない(治癒組織の潰瘍化が生じる)
2倍希釈 口内粘膜 洗浄・消毒
10倍希釈 口内炎の洗口 洗浄・消毒
原液 コンタクトレンズ
スリーミラー
①10分間以上の浸漬.HIV,アデノウイルス,および単純ヘルペスウイルスの殺滅
②消毒後の対象物に対しては,十分な水洗が必要
ヨウ素系 ポピドンヨード イソジン
ネオヨジン
イオダイン
東海ポピドン
ネグミン
ハイポピロン
ヒシヨード
ヒポジン
ピロロチンヨード
ポピドン
ポピドンヨード
ポピヨード
ポピヨドン
ポピラール
ポリヨードン
ボンゴール
原液(10%) 手術部位の皮膚・粘膜
創傷部位
熱傷皮膚面
感染皮膚面
①腹腔や胸腔へ用いない(ショックなどの可能性)
②体表面積20%以上の熱傷患者や,腎障害のある熱傷患者には用いない(大量吸収による副作用)
③低出生体重児新生児への広範囲使用を避ける(大量吸収による副作用)
④術野消毒では,患者と手術台の間にたまるほど大量に用いない(湿潤状態での長時間接触で化学損傷)
手術用イソジン
手術用ネオヨジン
手術用ポピヨドン
原液(7.5%)(洗浄剤含有) 手指・皮膚
手術部位の皮膚
①手指消毒では,高度の頻回使用を避ける(手荒れの防止)
②粘膜や創傷へ用いない(洗浄剤が毒性を示す)
③首から上の術野消毒に用いない(誤って眼や耳に入った場合,洗浄剤が毒性を示す)
④術野消毒では,患者と手術台の間にたまるほど大量に用いない(湿潤状態での長時間接触で化学損傷)
イソジンフィールド
ネオヨジンフィールド
ポピヨドンフィールド
原液(10%)(63%エタノール含有) 手術部位の皮膚 ①粘膜や創部へ用いない(エタノールが毒性を示す)
②首から上の術野消毒に用いない(誤って眼や耳へ入った場合,エタノールが毒性を示す)
③術野消毒で,患者と手術台の間にたまるほど大量に用いない(化学損傷や引火の危険性)
インジンガーグル
イオダインガーグル
オラロンガーグル
JDガーグル
ジサニジンガーグル
東海ガーグル
ネオヨジンガーグル
ネグミンガーグル
ポピドンヨードガーグル
ポピヨードガーグル
ポピヨドンガーグル
ポピラールガーグル
ポピロンガーグル
ホモドンガーグル
ポリヨードガーグル
15〜30%倍に希釈(含嗽) 口内炎
咽頭炎,扁桃炎,口内炎,抜歯創を含む口内創傷の感染予防
吸収による副作用の可能性を考慮して,長期間の連用は避けるのが望ましい
産婦人科用イソジンクリーム   外陰部・外陰部周囲・膣  
イソジンゲル
ネオヨジンゲル
  皮膚・粘膜の創傷部位
熱傷皮膚面
 
ポロクサマーヨード プレポダインソリューション 原液 手術部位の皮膚・粘膜
創傷部位
熱傷皮膚面
ポピドンヨードのイソジンの項を参照
プレポダインスクラブ 原液(洗浄剤含有) 手指
手術部位の皮膚
ポピドンヨードの手術用イソジンの項を参照
プレポダインフィールド 原液(64%イソプロパノール含有) 手術部位の皮膚 ポピドンヨードのイソジンフィールドの項を参照
ヨードチンキ ヨードチンキ
ヨードチン
5〜10倍に希釈 採血部位の皮膚
適用30秒間後にアルコールで拭き取る(皮膚刺激の防止)
希ヨードチンキ 希ヨードチンキ
希ヨードチン
原液または2〜5倍希釈
アルコール系 消毒用エタノール 消毒用エタノール 原液 手指
皮膚
手術部位の皮膚
注射剤のアンプル・バイアル
ドアノブ・水道ノブ
洋式トイレの便座
カート
医療器材
①粘膜や損傷皮膚には禁忌
②傷がある手指や手荒れがある手指には用いない(刺激性がある)
③引火性に注意
70%イソプロパノール 消毒用イソプロ液70%
イソプロ液70%
イソプロパノール液70%
イソプロピルアルコール液70%
消プロ液70%
0.5%クロルヘキシジン含有の消毒用エタノール(別称:ヒビテンアルコール) イワコールE
オールカット
クリゲン
グルコキシジンアルコール
グルコン酸クロルヘキシジン
クロバインA
クロヘキシンアルコール
ステリクロン
フェルマジンアルコール
ヘキザックアルコール
ベンクロジド
マスキン
ラポテックアルコール
原液 手術部位の皮膚
医療器材
①粘膜や損傷皮膚には禁忌
②首から上の術野消毒に用いない(誤って眼や耳へ入った場合,0.5%クロルヘキシジンおよび消毒用エタノールが毒性を示す)
③引火性に注意(たとえば,術野消毒で患者と手術台の間にたまるほど大量に用いない)
0.2%クロルヘキシジン含有の消毒用エタノール ヒビソフト
ヒビスコール
アセスクリン
ウエルアップ
オールウェッシュ
原液 手指〈速乾性手指消毒薬〉 ①傷がある手指や手荒れがある手指には用いない(刺激性がある)
②汚れのある手指には,水道水で洗ってペーパータオルなどで乾燥後に適用する
③引火性に注意
0.2%塩化ベンザルコニウム含有の消毒用エタノール ウエルパス
ウエッシュクリーン
ウエッシュクリーンゲル
オスバンラビング
カネバス
ハンドコール
ビオシラビング
ベルコムローション
ベンゼットラブ
ホエスビンラビング
ラビネット
リナパス
0.2%塩化ベンザルコニウム含有の50%エタノール トリゾンフォーム
0.5%ポピドンヨード含有の消毒用エタノール イソジンパーム
ビグアナイド系 クロルヘキシジン ヒビテン
ヒビテングルコネート
アビルテン
オールカット
グリゲン
グルクロ
グルコン酸ヘキシジン
クロキジーナ
クロヘキシン
クロルヘキシジン
ステリクロン
ネオクレミール
フェルマジン
ヘキザック
ベンクロジド
マスキン
ラボテック
〈希釈済み製品〉
ヒビディール(0.05%)
ステリクロン(0.02,0.05,0.1,0.5%)
ヘキザック水(0.02,0.05,0.1,0.5%)
マスキン水(0.02,0.05,0.1,0.5%)
その他
0.02% 外陰・外性器の皮膚
結膜嚢
①適用濃度に注意。(たとえば,創部消毒に誤って0.5%を用いると,ショックが生じる可能性がある)
②外陰・外性器の皮膚や結膜嚢への適用では,無色のクロルヘキシジン(ヒビテングルコネート®など)を用いる
③膀胱・膣・耳へは禁忌
0.05% 創傷部位
0.1〜0.5% 手指
皮膚
医療器材
環境(床など)
ヒビスクラブ
マスキンスクラブ
マイクロシールド
原液
(4%)
手指 高度の頻回使用を避ける(手荒れの防止)
第四級アンモニウム塩 塩化ベンザルコニウム オスバン
エゾール
塩化ベンザルコニウム
オロナインK
カチノン
カネトール
逆性石けん
クレミール
ザルコニン
ヂアミトール
ディタージサイド
トリゾン
ハイデシン
パラステロール
ビオシドール
ホエスミン
ヤクゾール
〈希釈済み製品〉
ザルコニン液(0.01,0.025,0.05,0.1,0.2%)
ヂアミトール水(0.025,0.1%)
逆性石けん(0.01,0.02,0.025,0.05,0.1%)
プリビーシー液(0.02,0.05,0.1%)
その他
0.01% 感染皮膚面 ①適用濃度に注意。(0.1%液は眼に,1%液は粘膜に,5%液は皮膚に毒性を示す)
②誤飲に注意。(誤飲されやすく,また経口毒性が高い)
0.01〜0.025% 手術部位の粘膜
創傷部位
0.01〜0.05% 結膜嚢
0.02〜0.05%
0.1% 手指,皮膚
0.1〜0.2% 医療器材
環境(床など)
塩化ベンゼトニウム ハイアミン
ハイアミンT
〈希釈済み製品〉
エンゼトニン液(0.02,0.025,0.05,0.1%)
ベゼトン液(0.02,0.025,0.05,0.1,0.2%)
0.01% 感染皮膚面
0.01〜0.025% 手術部位の粘膜
創傷部位
0.02% 結膜嚢
0.025%
0.1% 手指,皮膚
0.1〜0.2% 医療器材
環境(床など)
ネオステリングリーン歯科用液 0.004% 口腔内
0.01〜0.02% 抜歯創の感染予防
両性界面活性剤 アルキルポリアミノエチルグリシン テゴー51
アルキッド
ウスノン
エルエイジー
キンサールG
コンクノール
サテニジン
ニッサンアノン
ハイジール
ハイパール
パール
ヒシパンチ
ファストI
〈希釈済み製品〉
エルエイジー液(0.05,0.1,0.2,0.5%)
サテニジン液(0.05,0.1,0.2,0.5%)
0.01〜0.05% 手術部位の粘膜
創傷部位
 
0.05〜0.2% 手指,皮膚
0.1〜0.2% 医療器材,環境(床など) 結核領域では,0,2〜0.5%濃度を用いる
色素系 アクリノール
(リバノール)
アクリノール
リバノール
0.05〜0.1%(含嗽) 口腔領域における化膿局所 本薬での治療にもかかわらず原疾患の憎悪が見られる場合には,本薬による副作用(潰瘍・壊疽)を考慮する
0.05〜0.2% 化膿局所