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新型インフルエンザについて

 新型インフルエンザとは…
 ヒトのA型インフルエンザウイルスには、H1N1、H2N2、H3N2と3種類のタイプがあります。新型インフルエンザウイルスは、H5N1など、従来なかった新しいタイプのウイルスが予想されています。ひとたび出現すると、基本的には、世界中の誰もが防御に必要な抗体を持っていないため世界中で大流行を引き起こす可能性があります。
 症状は…
 実際に出現しないと新型インフルエンザウイルスの病原性はわかりませんが、これまでの鳥インフルエンザの感染事例では、発熱や咳などといった普通の風邪のような症状や下痢、結膜炎、急激に進行する肺炎、臓器不全などの様々な報告があります。
 新型インフルエンザの診断は、新型インフルエンザの可能性があるかどうかを医療機関で診断し、その後新型インフルエンザであるかどうかの診断を県環境保健研究センター及び国立感染症研究所で行います。
 新型インフルエンザにかからないための一般的注意事項
 (1)かからないための一般的注意事項
 新型インフルエンザは、通常のインフルエンザと同様、感染した人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫とともに放出されたウイルスを吸入することによって感染します。そのため、一般のインフルエンザの予防と同様に、外出後のうがいや手洗い、マスクの着用が重要です。また、流行地への渡航、人混みや繁華街への外出を控えることも重要です。
 十分に休養をとり、体力や抵抗力を高め、日頃からバランスよく栄養をとるようにしましょう。

 (2)新型インフルエンザの流行が始まった場合
 県は、国内で新型インフルエンザの流行の恐れが高まった場合には、県民の皆さんに、そのことをお知らせします。新型インフルエンザの流行が始まった場合には、普通の風邪の症状でも、早めに医療機関を受診することが大切です。その際には、県や医師会などからの情報を参考にして下さい。
 新型インフルエンザについて過度の心配は不要ですが、警戒は必要です!!
 今のところ、新型インフルエンザは発生していません。鳥インフルエンザウイルスがヒトへ感染しているケースが散発していますが、その感染率も高いものではありませんので、過度の心配はいりません。しかし、世界中で鳥インフルエンザが拡大していること、またそれらの地域(インドネシア、ベトナム、タイ、カンボジア、中国)で、鳥インフルエンザによる死亡者が増加していることから、世界各国は警戒を強めています。

 山口県は、県民の安心と安全のために、新型インフルエンザ対策に全力で当たります!
御理解と御協力のほどを宜しくお願いいたします!



新型インフルエンザQ&A

 なぜ、新型インフルエンザが出現するのですか?
 インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによっておこる病気です。
 しかし、インフルエンザウイルスの性質が変わる(変異する)ことによって、これまでに、ヒトに感染しなかったインフルエンザウイルスが、ヒトに感染するようになり、そしてさらにはヒトからヒトへ感染するようになります。
 このように、インフルエンザウイルスが変異することにより新型インフルエンザが現れます。
 鳥インフルエンザと新型インフルエンザはどのような関連があるのですか?
 鳥インフルエンザウイルスが新型インフルエンザになるには、2つの仕組みがあります。ひとつの仕組みは、鳥インフルエンザウイルスがヒトや鳥類の体内で変異し、ヒトからヒトへ感染するウイルス(新型インフルエンザウイルス)になることです。
 もうひとつの仕組みは、ヒトやブタに、ヒトのインフルエンザウイルスと鳥インフルエンザウイルスが同時に感染し、それぞれが混ざり合い、ヒトからヒトへ感染する新型インフルエンザウイルスになることです。
 どのくらいの人が感染するのですか?
 過去新型インフルエンザウイルスが出現するたびに世界中で大流行が起きています。 1918年のスペイン風邪の際には、世界中で2000万から4000万人が死亡したといわれており、日本でも2300万人が感染し38万人が死亡したとの記録が残っています。医療の進歩した現代において、ここまでの被害は起こらないかもしれませんが、専門家は人口の25%が感染することを想定して対策を立てることが必要であるとしています。
 通常のインフルエンザ予防接種は、有効ですか?
 通常のインフルエンザの予防接種に用いられているワクチンは、一般のインフルエンザには感染防御、症状の重症化軽減に効果があるとされています。
 新型インフルエンザのヒト−ヒト感染が起きた場合、予防手段として直ちに使用出来るワクチンは現時点ではありませんが、新型インフルエンザのウイルスに対して効果を発揮するワクチンの早期実用化に向けた開発努力が、日本を含め世界の各国で展開されています。
 新型インフルエンザの治療法はありますか?
 インフルエンザの治療に使われている抗インフルエンザウイルス薬が有効ではないかと考えられており、国の行動計画では、2500万人分の抗インフルエンザウイルス薬を準備することとしています。治療薬、治療方法について、最新の知見が発表され次第、情報提供してまいります。
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